下地が無くても安心?石膏ボードアンカーの種類と使い方①【特徴&選び方解説編】

石膏ボードの壁は、下地(間柱)が入っている箇所以外はビスが効きづらいという難点があります。これに対し、石膏ボードの壁にもビスを打てるよう、専用のアンカーである「石膏ボードアンカー」が様々なメーカーから発売され、現在その種類は多岐にわたります。
本ブログでは、その石膏ボードアンカーを【特徴&選び方解説編】と【オススメ商品紹介編】の二つの記事に分けて徹底解説します。施工方法や特徴を把握し、目的に合ったボードアンカーを選びましょう!

石膏ボードへのビス打ちに欠かせない専用アンカー

石膏ボードは安価で耐火性・遮音性・施工性に優れることから住宅の天井や壁によく利用されていますが、点の衝撃に弱く、下地のない中空壁にビスを打とうとすると石膏が崩れて空回りしてしまいます。エアコン室内機の設置など、石膏ボードの壁に機器や部品を固定する機会は多いものの、ちょうど下地のある箇所に取付けられるとも限りません。施工業者様の多くが経験のあるこのお悩みを解決すべく生まれたのが「石膏ボードアンカー」。施工のしやすさ、強度、美観などの現場の声に応え、様々に進化してきました。

施工方法と取付物で選ぶ

石膏ボードアンカーは大きく分けて「はさみ固定式」と「ねじ込み式」の主要な2つの施工方法に加え、ハンマーで叩き込んで施工する「打ち込み式」があります。以下でそれぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

ガッチリ固定!エアコンの設置なら「はさみ固定式アンカー」

「はさみ固定式アンカー」は、壁内部でアンカー自体が傘が開くように変形し、壁を挟み込むことで固定するものを指し、その形状から「カサ式アンカー」とも呼ばれます。構造上ボードの表面と裏面の両側から固定する形になる為、「ねじ込み式アンカー」と比べて引き抜き強度に優れています。エアコン室内機など、重量のある機器の取付けには「はさみ固定式アンカー」をお使いください。

挟み込み式アンカーの施工手順

図1:はさみ固定式アンカーの施工手順

下穴不要!軽~中量物の固定なら「ねじ込み式アンカー」

「ねじ込み式アンカー」は、その名の通りアンカー自体を石膏ボードにドライバー等でねじ込んで取付けるアンカーです。製品にもよりますが、その多くが「下穴が不要」なのが大きな特徴。「はさみ固定式アンカー」と比べてコンパクトなので壁裏空間が狭くても使用でき、対応ビス径に幅があるものが多いのも魅力です。中にはエアコン室内機の設置に耐えうる強度を持つものもありますが、エアコン室内機の据付板を直付けする場合「はさみ固定式アンカー」を使用する事が推奨されていることを念頭に置き、慎重に選定してください。

ボードタップ施工方法の画像

図2:ねじ込み式アンカーの施工手順

GL工法の壁でもしっかり固定!省施工の「打ち込み式アンカー」

GL工法のように下地とボードの間に十分な隙間がなく、はさみ固定式だと壁内部でカサが十分に広がらず使いにくい場合にぜひお試しいただきたいのが、ハンマーで打ち込むだけで施工の完了する石膏ボード用の打ち込み式アンカーです。下穴要らずでアンカー本体を直接ボードに打ち込めるため、切粉が出にくくきれいに仕上がるのも魅力です。ただし、軽~中量物の取付を想定した性能となっていますので、ねじ込み式と同様、ルームエアコンなどの機器据付への使用を検討される場合は現場の状況を鑑みて慎重にご判断下さい。

★打ち込み式アンカー「Vショットアンカー」については、以下の記事でも詳しく紹介しております!

【石膏ボードに打ち込むだけ!GL工法の壁にも最適な「Vショットアンカー」】

Vショットアンカーの施工手順

図3:打ち込み式アンカー(Vショットアンカー)の施工手順

まとめ

石膏ボードの壁へのビス打ちには、「石膏ボードアンカー」を使いましょう。施工のしやすさ、強度、美観などの現場のニーズに応えて多種多様な商品がありますが、エアコン室内機などの重量のある機器の取付けなら強度に優れる「はさみ固定式アンカー」、壁裏空間が狭い場所や、軽~中量物の取付けなら下穴不要で使い勝手のいい「ねじ込み式アンカー」がオススメです。また、「打ち込み式アンカー」の特徴はねじ込み式と共通する点もありますが、施工が非常に簡単なため、GL工法の壁の場合にはぜひお試しいただきたい商品です。

次回は【オススメ商品紹介編】と題し、ベストパーツオンラインで取り扱うおすすめ商品を詳しくご紹介していきます!

ベストパーツオンラインショップ

  • シェア
  • twitter
  • twitter
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
PAGE TOP
LINE it!
MAIN MENU SUB MENU