
選定ポイントに合わせて天井埋込換気扇を選びたい
換気能力以外のポイントを知る
天井埋込型換気扇の選定ポイントの一つ目は、要求される換気能力に適合する換気扇を選定しなければなりません。しかし、24時間運転が前提となる換気扇ですから、ユーザーにとっては運転音や電気代が気になりますし、そもそも予算に収まらなければなりません。本稿では、換気能力以外の選定ポイント別に天井埋込換気扇をご紹介いたします。
コストパフォーマンスで選ぶなら 「TKシリーズ」
「TKシリーズ」は格子パネルとフラットパネルの2タイプをラインナップしています。
「TKシリーズ」格子パネルタイプ
コストパフォーマンスに優れた「TKシリーズ」は、マンションで多く採用されています。グリルはワンタッチスプリング機構を採用しているため、一般ユーザーでも脱着が楽に行えます。ダクト接続部と本体を分離することができるため、本体を設置した後からダクトを取り付けた接続部をスライドさせてはめ込むだけなので取り付けがとてもカンタンです。なお、ダクト接続部は楽にテーピングができるよう段付になっています。
品番 | 消費電力(W) 50Hz/60Hz | 風量(㎥/H) 50Hz/60Hz | 騒音(dB) | 基準価格 |
TK-180NS | 8/9 | 94/96 | 30 | ¥7,190 |
TK-205NS | 8/9 | 105/110 | 37 | ¥8,000 |
「TKシリーズ」フラットパネルタイプ
コストパフォーマンスに優れた「TKシリーズ」のフラットパネルタイプです。スッキリとした美観に優れますが、浴室天井などの水分が多いところに設置すると結露水がパネル裏面に溜まりますので、湿度の低い設置場所、または壁面への取り付けをオススメします。
品番 | 消費電力(W) 50Hz/60Hz | 風量(㎥/H) 50Hz/60Hz | 騒音(dB) | 基準価格 |
TK-180FS | 8/9 | 94/96 | 30 | ¥7,190 |
TK-205FS | 8/9 | 105/110 | 37 | ¥8,000 |
省エネ性で選ぶならDCモーター採用の「FYシリーズ」
DCモーターを採用しているパナソニックの「FYシリーズ」は、ランニングコストを低く抑えられます。また、「サイレントオリフィス」と呼ばれる独自の設計により低騒音性も実現しています。
長時間使用するとほこりが溜まり換気性能が低下するのでお掃除は欠かせないのはどの換気扇にも共通していますが、「ファンタッチ」と呼ばれる機能を使って羽根がカンタンに外せるので、羽根はもちろんケーシング内部まで楽にお掃除できます。
また、モーター部はお買い上げ日より5年間無償保証しているのもうれしいポイントです。
品番 | 消費電力(W) 強/弱 | 風量(㎥/H)強/弱 | 騒音(dB)強/弱 | 基準価格 |
FY-17CD8V | 2.4/0.9 | 90/45 | 28/18 | ¥11,100 |
FY24JDK8/56 | 2.0/1.0 | 100/50 | 23/16 | ¥15,100 |
静音性で選ぶなら「VDシリーズ」
三菱電機の「デルタシロッコファンβ」は、従来品と比べてブレードの傾斜化を図るなど細部に至るまで効率を追求した構造に改良されました。さらに、本体風路構造の改良により騒音を3㏈下げ、業界トップクラスの静音性を堅持しています。「ハイブリッドナノコーティング・プラス」を採用した羽根部と「デュアルバリアマテリアル」を採用したグリル部は、汚れの付着を従来品の1/2以下と大幅軽減を実現しました。お掃除の頻度を減らし、換気性能を維持することで省エネにつながりますので、ユーザーには大きなメリットとなります。
品番 | 消費電力(W) 50Hz/60Hz | 風量(㎥/H) 50Hz/60Hz | 騒音(dB) 50Hz/60Hz | 基準価格 |
VD-13ZC12 | 13/15.5 | 125/130 | 27.5/28.5 | ¥8,990 |
まとめ
天井埋込型換気扇を選ぶ際、換気する空間に見合った「換気能力」を第一に選びます。次に、コストを重視するならなら「TKシリーズ」、省エネ性を重視するならなら「FYシリーズ」、静音性を重視するなら「VDシリーズ」をお選びください。

室橋尚哉

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