
既設銅管から架橋ポリエチレンパイプ・CH接続への変換ガイド
3つの効果的な変換方法
暖房設備のアップグレードや変更を考える際、既設の銅管の適応が課題となります。安価なロウ付継手、フレアツールを利用した方法、そしてリング式継手を活用する手段。この3つの効果的な変換方法を採用することで、施工がスムーズかつ効率的に進められます。
火を使える場合の変換方法
【銅管⇔架橋ポリ】樹脂管用ロウ付ジョイント
既設の古い銅管にロウ付けが可能な場合、コスト効果的な選択として樹脂管用ロウ付ジョイントが推奨されます。銅管に直接ロウ付けを行い、その後に架橋ポリエチレンパイプを挿入します。ただし、この方法では継手にスムーサーを使用することはできません。また、ロウ付け前に樹脂管を先に挿入すると、カートリッジ式バーナの熱により暖房用架橋ポリエチレンパイプが劣化するリスクがあります。そのため、架橋ポリエチレンパイプを挿入する際は、バーナーの代わりにお湯で先に温めることをおすすめします。
樹脂管用ロウ付ジョイント
品 番 | 銅管側 | 架橋ポリ側 | 基準価格 |
XL7-8 | φ8 | 7A | ¥440 |
XL7-9 | φ9.52 | 7A | ¥520 |
XL10-9 | φ9.52 | 10A | ¥520 |
XL10-12 | φ12.7 | 10A | ¥580 |
【銅管⇔CH】CHオスジョイント(ロウ付用)
熱源機を交換する際、熱源機本体やヘッダーの接続部がCH式に設計されていることがあります。銅管が十分な長さを持ち、作業スペースで火気が使用可能な場合、既設の銅管を「CHオスジョイント(品番:CU-CH952A)」を用いて直接CH式に変換することを推奨します。このジョイントはコンパクトで強固なロウ付けが可能で、長期間の使用にも適しています。なお、Oリングは取り外された状態で納品されるため、ロウ付け後に冷却が完了したらOリングを取り付けてください。
CHオスジョイント(ロウ付用)
品 番 | 銅管側 | CH | 基準価格 |
CU-CH952A | Φ9.52 | オス | ¥990 |
フレアツールを使用する変換方法
【銅管⇔架橋ポリ】フレアメスアダプタ
もう一つの経済的な方法は、古い既設のφ9.52銅管にフレア加工を施し、「フレアメスアダプタ」を使用する方法です。ただし、この方法を採用するにはフレアツールの所持が必要です。フレア加工後、「フレアメスアダプタ」でRc1/2に変換し、その後XPEオスジョイントを接続して暖房用架橋ポリエチレンパイプをタケノコ部に挿入できます。新しい熱源機と架橋ポリエチレンパイプの接続には、フレア樹脂管ジョイントを使用すると、簡単に接続が可能です。
フレアメスアダプタ
品 番 | 銅管側 | ねじ | 基準価格 |
FJW-0915R | Φ9.52フレア | Rc1/2 | ¥1,170 |
【銅管⇔CH】フレアCHジョイント
ツールを所持している場合、銅管をCH式に変換するのは非常にシンプルです。十分な長さの銅管にフレア加工を施し、その後「フレアCHジョイント(品番:CHJ9)」を使用するだけで完了します。
フレアCHジョイント
品 番 | 銅管側 | CH | 基準価格 |
CHJ9 | Φ9.52フレア | オス | ¥980 |
リング式継手を使用する変換方法
【銅管⇔架橋ポリ】リング式ハーフユニオン
火を使えない状況やフレアツールがない場合、古い銅管に「リング式ハーフユニオン」を用いて、Rねじに変換する方法が推奨されます。例えば、続いてカポリ2🄬メスアダプタ を接続して暖房用架橋ポリエチレンパイプを接続できます。この方法は、セントラルヒーティングの敷設銅管が多い古い現場で特に便利です。さらに、カポリ2🄬はO2ストップパイプにも対応しており、密閉式暖房システムにも適しています
リング式ハーフユニオン
品 番 | 銅管側 | ねじ | 基準価格 |
OS-138 | Φ9.52リング式 | R1/2 | ¥620 |
OS-139 | Φ12.7リング式 | R1/2 | ¥620 |
OS-140 | Φ15.88リング式 | R1/2 | ¥650 |
OS-287 | Φ22.22リング式 | R1/2 | ¥1,210 |
【銅管⇔架橋ポリ】カポリ2🄬メスアダプタ
品 番 | 架橋ポリ側 | ねじ | 基準価格 |
KSJ2-1310C | 10A | Rc1/2 | ¥1,370 |
KSJ2-1313C | 13A | Rc1/2 | ¥1,450 |
KSJ2B-1316C | 16A | Rc1/2 | ¥1,920 |
KSJ2B-2016C | 20A | Rc1/2 | ¥2,000 |
まとめ
既設の銅管を架橋ポリエチレン管やCH接続に変換するための3つの方法を紹介しました。現場の状況や使用する熱源機、放熱端末の種類に応じて、最適な変換方法を選択してください。
※2019年2月12日に公開し、2020年5月29日、2022年1月6日に加筆修正し、2023年8月28日に新商品を追加して再度公開しました。

大宮彰大
2008年入社(36歳)
温水暖房分野を担当し2013年4月完成のベストパーツ株式会社社屋の冷暖房部材選定を行う。
MAIL:omiya.shota@best-parts.jp

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