水・蒸気・エア・ガス・油の漏洩箇所に巻付けるだけで完璧な応急処置になるLLFAテープ

水漏れ、ガス漏れ、油漏れ、各種の漏洩には緊急対応が求められます。特に、凍結や震災などの自然災害による配管トラブルは、特定地域に同時多発的に発生するので、緊急避難的措置を取り部材調達や施工日程に合わせた時間を確保しなければなりません。そこでオススメしたいのが、「LLFAテープ(品番:LLFA)」「LLFAスムース(品番:R1-5-8C-SJP)」です。これさえ携行していれば、突然のトラブルでもサッと現場に立ち寄り危機を回避することができるようになるのです。

※この記事は2021年2月26日に公開したものですが、LLFAスムースを追加して2022年6月23日に再公開しました。

漏洩は大きな被害に直結

設備の老朽化、人為的ミス、地震などの自然災害、交通事故や火災など、漏洩事故は突然発生します。そのような差し迫った危機を回避するための措置として、漏洩箇所に「LLFAテープ(品番:LLFA)」を巻付けてください。それだけで、水・ガス・エアはもちろん、油脂であっても完璧な応急処置ができるので、減災効果は抜群です。

「LLFAテープ」のメリット

「LLFAテープ(品番:LLFA)」は、水漏れ・ガス漏れ・エア漏れ・油漏れ等、あらゆる流体の漏れやにじみの補修作業に使用できる自己融着タイプのテープです。現場の漏れ具合によって使用する長さは変わりますが、25Aの配管で約30cmを目安に使用してください。接着剤を使用せず、巻付けるだけで融着するシリコーンゴム製で、温度・湿度の影響をほとんど受けず、水中でも融着するタフさが嬉しい商品です。また、重ねて巻付けるほど耐電性が高まり最大69㎸までの絶縁処理ができる性能が評価され、「第61回電設工業展 製品コンクール」において「日本電設工業協会 なんでも簡単絶縁賞」を受賞しています。

LLFAテープ

「 LLFAテープ(品番:LLFA)」漏れ、補修、絶縁、あらゆる配管に対応可能なハイスペック!

品 番 耐熱温度 長 さ 厚 み 基準価格
LLFA -90〜260℃ 25.4mm 10.91m 1mm ¥17,100

様々な流体と広い温度範囲に使用できる

水、ガス(都市ガス・LPガス)、蒸気、エア、そして油脂などのあらゆる流体に対応しているので、これ1本でほとんどの現場の補修作業ができます。また、耐熱温度範囲も-90~260℃と広いため、エコキュート、食洗機、そして洗濯機などの高温排水の恐れがある設備はもちろん、冷却設備であっても使用できるのがとっても便利です。例えば、災害により複数の異なる流体や温度帯の配管から漏洩が起きた際にも、「LLFAテープ(品番:LLFA)」があれば、流体によって使い分ける必要が無いから短時間で補修することが可能になります。ただし、油脂や溶剤への使用は、最長で3日程度の応急処置としてご使用ください。また、吸水性・摩擦性にも優れているので、絶縁テープとしても耐熱温度や電圧、そして作業性で使い分ける必要がありません。

使用期限がないので安心して保管できる

自己融着テープにも様々な種類がありますが、唯一「LLFAテープ(品番:LLFA)」だけは使用期限がないので安心して長期保管ができます。また、屋外の補修現場であっても、20年以上の耐候性を有しているので安心です。

配管から水が噴き出していても作業できる

配管から水が噴き出していても作業が可能です。そんなことあるのか?と思うかもしれませんが、以下のリンクから動画をご覧ください。漏水箇所に巻付けるだけでピタッと止まることをご確認いただけます。

※マテリアル株式会社より引用

LLFAテープの施工テクニック

耐圧性能を上げる

配管に高い圧力がかかっている場合は、漏れ箇所を「LLFAテープ(品番:LLFA)」で止水した後に、さらに左右にテープを巻付けることで耐圧性能を上げることができます。下記画像の①~④までの作業で、耐圧層が1層作られることになり、この作業を3回繰り返すことで耐圧性能を上げることが可能です。漏れ箇所を中心に、左右へ25㎜広げると0.7MPa、40㎜広げると1MPaの耐圧性能を得ることができます。(25A配管での試験結果)

テープ中央の白線を目安に左右に巻付けます。①~④までの作業で耐圧層が1層作られます。

用途に応じて引っ張る長さを使い分ける

「LLFAテープ(品番:LLFA)」の性能を最大限発揮できるよう、漏洩補修と絶縁処理で引っ張る長さを使い分けてください。

 

水漏れの際は、幅が半分以下になるように強めに引っ張ることがポイントです。ただし、半分以下にするにはそれなりに力が必要です。

LLFAスムースを使って段差を吸収する

配管の接続部などの段差がある部分からの漏洩には、凹部や隙間に「LLFAスムース(品番:R1-5-8C-SJP)」を充填して段差を吸収した上から「LLFAテープ(品番:LLFA)」を巻付けてください。

本品はテープ形状ですが、必要な量だけを小さく切断しながら重ねて詰めるようにして使います。充填後は、空気が入り込まないように手で絞るように圧縮するのがポイントです。成形後にテープを引っ張りながら巻付ければ、LLFAスムースとLLFAテープは融着し一体化します。

バルブのねじ部から漏水している現場では、配管とバルブの段差をLLFAスムースで解消してからLLFAテープを巻付けます。

「LLFAスムース(品番:R1-5-8C-SJP)」

「LLFAスムース(品番:R1-5-8C-SJP)」は、LLFAテープと一緒に使用しなければ機能しません。

品 番 重 量 参考サイズ 基準価格
R1-5-8C-SJP 113g 20×600×8(mm) ¥11,800

LLFAテープを使用する際の注意点

他の補修剤の上からは使用しない

シール剤や補修剤で配管を補修した上から使用すると、補修剤による凸凹により本来の性能が発揮されない可能性があります。既存の補修材がある場合はそれを取り除いて使用してください。

VU75エルボの割れを補修した現場事例

2021年2月13日23時8分頃に発生した福島県沖地震により揺さぶられて破損したVU75のエルボを緊急避難的に「LLFAテープ(品番:LLFA)」で補修した現場写真です。巻上げ直後から設備を使用することができたので、ユーザーは緊急対応に納得してくださり本工事を月末まで待って下さることになったそうです。

割れた塩ビ管は発泡ウレタンがかかっていました。LLFAテープの巻付け面は平滑にしなければなりませんので、細かいサンドペーパー等で磨きをかけてください。

この現場ではLLFAを3m程度使用したそうです。

まとめ

流体が水、ガス、エア、そして油であっても、配管の漏洩箇所に「LLFAテープ(品番:LLFA)」を巻付けるだけで自己融着性により隙間なく粘着層で埋め尽くし漏洩を止めます。流体の圧力が高い場合は、重ね巻するだけで耐圧性能が向上します。また、巻付け箇所に凸凹や段差があれば、「LLFAスムース(品番:R1-5-8C-SJP)」を充填した上からLLFAテープを巻くと確実です。その他にも、空間を埋め尽くす性質から電設業界にも認められる優れた絶縁性能を有しています。万が一の漏洩トラブル発生時に困らないよう常時携行したい逸品です。

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