
積雪前の冬支度!設置架台の品番が分からない場合の防雪屋根の選定方法
※この記事は2021年12月6日に公開した記事ですが、防雪屋根の仕様変更に伴い修正を加え、2022年10月27日に再度公開しました。
設置架台の現物から適合する防雪屋根を特定する方法
設置架台の品番が分かれば、以下の表で防雪屋根を選定することが可能です。しかし、既に取付けられている設置架台の品番は分からないことの方が多いものです。
品番 | |||
平地置 | 平地高置 | 二段置 | 防雪屋根 |
C-NG | C-NG5 | C-WG | C-RZJ2 |
C-NZJ-2 | C-NZJ5-2 | C-WZJ-2 | |
C-NG-L | C-NG5-L | C-WG-L | C-RZJ-L2 |
C-NZJ-L2 | C-NZJ5-L2 | C-WZJ-L2・C-WZJ-LH | |
C-WJ-LL・C-WZJ-LL | C-RZJ-LL2 |
※C-RZJ-LL2に関しましては、旧品(C-RZJ-LL)がなくなり次第、随時切替とさせていただきます。
まずはボルトの数を確認
ここからは、設置架台の現物から適合する防雪屋根の品番を特定する方法を説明します。初めに、設置架台のキャクとフレーム部分を固定しているボルトに着目しましょう。日晴金属の架台には、「ワンタッチフレーム式」を採用している機種とはさみ込み式と枠組み式から選べる「2WAY式」を採用している機種といった2つのパターンがあります。それらには、図1のようにボルトの数に違いがありますので一目瞭然です。

図1:左側はボルトの数1個に対し、右側はボルト数の2個となっている。
次にW寸法を測定
ボルトの数を確認したら、次にW寸法を測りましょう。ここでいうW寸法は図2を参照にしてください。

図2:架台のキャク部の外々寸法を計測してください。
ボルトの数が1個しかない「ワンタッチフレーム式」はW寸法によって2品番
ボルトの数が1個の場合は「ワンタッチフレーム式」の商品です。その場合、W寸法は814mmと914mmの2パターンがあります。
W寸法が814㎜であれば「C-RZJ2」
品番 | 室外機有効寸法 | 基準価格 | ||
幅 | 奥行 | 高さ | ||
C-RZJ2 | 730 | 310 | 600~760 | ¥11,000 |
ボルトの数が1個でW寸法が814㎜であれば、平地用なら「C-NG」、平地高置用であれば「C-NG5」、二段置用なら「C-WG」と断定できます。3機種とも適合の防雪屋根はC-RZJ2ですから、「C-RZJ2」を選定してください。
W寸法が914㎜であれば「C-RZJ-L2」
品番 | 室外機有効寸法 | 基準価格 | ||
幅 | 奥行 | 高さ | ||
C-RZJ-L2 | 830 | 350 | 600~960 | ¥12,000 |
ボルトの数が1個でW寸法が914㎜であれば、平地用なら「C-NG-L」、平地高置用であれば「C-NG5-L」、二段置用なら「C-WG-L」と断定できます。3機種とも適合の防雪屋根はC-RZJ-L2ですから、「C-RZJ-L2」を選定してください。
ボルトの数が2個の「2WAY式」はW寸法によって2品番
ボルトの数が2個の場合は、現場に応じてはさみ込み式と枠組み式の2パターンの組付け方法から選べる「2WAY式」です。この方式は、先にフレームを作る「枠組み方式」を実現させる為にボルト止めの箇所を1つ増やしています。よって、「はさみ込み式」で施工した現場ではボルト止めは図3のように1ヶ所だけなので、ボルトではなくボルト穴の数に着目してください。

図3:先にフレームとキャクを組み立てる「はさみ込み式」。内側のボルト止めは必要ありませんので、形状を確認してください。
W寸法が814㎜であれば「C-RZJ2」
品番 | 室外機有効寸法 | 基準価格 | ||
幅 | 奥行 | 高さ | ||
C-RZJ2 | 730 | 310 | 600~760 | ¥11,000 |
ボルトの数が2個でW寸法が814㎜であれば、平地用なら「C-NZJ-2」、平地高置用であれば「C-NZJ5-2」、二段置用の粉体塗装品ならC-WJ-H2、溶融亜鉛メッキ品であれば「C-WZJ-2」と断定できます。4機種とも適合の防雪屋根はC-RZJ2ですから、「C-RZJ2」を選定してください。
W寸法が914㎜であれば「C-RZJ-L2」
品番 | 室外機有効寸法 | 基準価格 | ||
幅 | 奥行 | 高さ | ||
C-RZJ-L2 | 830 | 350 | 600~960 | ¥12,000 |
ボルトの数が2個でW寸法が914㎜であれば、平地用なら「C-NZJ-L2」、平地高置用であれば「C-NZJ5-L2」、二段置用なら「C-WZJ-L2」、「C-WJ-LH2」、「C-WZJ-LH」と断定できます。5機種とも適合の防雪屋根はC-RZJ-L2ですから、「C-RZJ-L2」を選定してください。
W寸法が980㎜であればボルトの数関係なく「C-RZJ-LL」
品番 | 室外機有効寸法 | 基準価格 | ||
幅 | 奥行 | 高さ | ||
C-RZJ-LL | 896 | 350 | 600~960 | ¥13,000 |
W寸法が980㎜ある場合は、ワンタッチフレーム仕様の架台はありませんので、「C-RZJ-LL」が適合します。粉体塗装品であれば「C-WJ-LL」、溶融亜鉛メッキ品であれば「C-WZJ-LL」という具合です。
まとめ
既存の架台に防雪屋根を後付けしたい場合、既存の架台の型式が分かれば、品番から適合機種を追うことができますが、分からない場合はどのサイズを使えば良いか分かりません。そんなときは、1.フレーム部分のボルトの数、2.架台のW寸法の2点を確認すれば、防雪屋根がカンタンに選定できます。ただし、既存の架台が日晴金属製の場合に限ります。本格的な積雪シーズン前の冬支度を始めるうえでの防雪屋根設置の参考にしてください。
ボルト数 | W寸法 | 品番 | |||
平地置 | 平地高置 | 二段置 | 防雪屋根 | ||
1 | 814 | C-NG | C-NG5 | C-WG | C-RZJ2 |
914 | C-NG-L | C-NG5-L | C-WG-L | ||
2 | 814 | C-NZJ-2 | C-NZJ5-2 | C-WZJ-2 | C-RZJ-L2 |
914 | C-NZJ-L2 | C-NZJ5-L2 | C-WZJ-L2・C-WZJ-LH | ||
980 | C-WJ-LL・C-WZJ-LL | C-RZJ-LL2 |

佐々木瞭
2018年より営業部に所属し、分類は配線器具・設置固定を担当しています。
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