ガスコンセントプレートの状況確認はG776Aのユーザーから始めよう!
G776Aタイプを所有するユーザーから取り掛かろう!
保安や需要喚起の一環として、夏場に注目される「ユーザー接点強化活動」。とにかく新しい機器の販売に注力しがちですが、実際に使用してみてわかるユーザーの不安や不満をキャッチして解決することが欠かせません。そこでご提案したいのが、使用していれば破損している確率が高い【G776Aタイプ】の壁埋込ボックス型ガスコンセントを所有するユーザーからお声掛けする方法です。
ロングセラー商品だからこそ、プレートの交換需要も多い
壁埋込型ガスコンセントの草分け的存在の【G776Aタイプ】(2025年時点でメーカー廃番)は、フレーム幅の薄さとフラットで直線的なデザインが建築設計様に高く評価されているロングセラー商品です。外観ではガス栓に全く見えず、カバープレートを開けるとヒューズガス栓のφ9.5コンセントが露わになります。美観に優れるため、特にガスファンヒーターなど使用時期が限られる商品の接続に多く採用されていました。

G776Aシリーズは惜しまれつつもメーカー廃番となりました。しかし、美観を保ちガスコンセント本体を保護するコンセントプレートには、まだまだ交換の需要があります。
ガスコンセントプレートの選択肢は限定的
残念ながらガスコンセントのプレートは専用品にしか交換することができません。例えば、【G776Aタイプ】はG776A-Pという具合です。
品番 | 対象機種 |
G776A-P | G776A-07D・12P |
取替需要期を迎えている主要なガスコンセントプレート
【G776Aタイプ】のつもりで訪問したユーザーが、既に他のガスコンセントに交換していたということも少なくありません。そんな時に参考になるよう交換需要が顕在化してきたガスコンセントプレートをあらかじめ確認しておきましょう。
ベストパーツの取り扱うガスコンセントでとくにカバープレートの交換が多いのは、樹脂製のプレートが採用されている藤井合金製作所の「SG506シリーズ」です。
仕様違いでバリエーションのある「SG506シリーズ」
「SG506シリーズ」のうち、ガスコンセントと電気コンセントを一口ずつ備えた「壁埋込CE型ガスコンセント」(SG506B12ESC・-15EC/現行品はSG506B12ESZ・15EZ)は、都市ガス用は電気コンセントに対してガスコンセントが上ですが、LPガス用は比重を考慮してガスが下側にきています。

SG506B12ESC・ SG506B-15ECはメーカー廃番、後継品(SG506B12ESZ・SG506B15EZ)に切替済ですが、コンセントプレートは共通です。
ただし、どちらもプレートは「SG506B-CE型用プレート(商品コード:BS101AC)」が適合です。同様に、ガスコンセント1口のみの「SG506B-C型用プレート(商品コード:BS100AC)」、ガスコンセント一口と電気コンセント二口を備えた「SG506B-CE2型用プレート(商品コード:BS102AC)」もガス種を問わず共通となっています。
SG506シリーズ:ガスコンセント1連用CE型用のプレート【BS101AC】
品番 | 対象機種 |
BS101AC | SG506B12ESC※/SG506B-15EC※/SG506B12ESZ/SG506B15EZ |
※印はメーカー廃番
SG506シリーズ:ガスコンセント1連用C型用のプレート【BS100AC】
品番 | 対象機種 |
BS100AC | SG506B12Z/SG506B15Z/SG506B12C※/SG506B-15C※ |
品番 | 対象機種 |
BS102AC | SG506B2E2SZ/SG506B15E2Z/SG506B2E2SC/SG506B-15E2C |
まとめ
樹脂製のコンセントプレートは、ガス・電気を問わず劣化します。電気コンセントは10年を目安に交換されることがありますので、売りっ放しでいるとガスコンセントだけが古臭いということになりかねません。特に、ロングセラー商品である「G776Aタイプ」のガスコンセントプレートは交換需要期の真っただ中です。移動設置型ガス機器の使用頻度が低下する夏場にユーザーの使用状況を確認してみてはいかがでしょうか。
※この記事は2019年3月8日に公開したものですが、最新の情報に更新・校正を行い2025年8月4日に再度公開しました。

永井達也

最新記事 by 永井達也 (全て見る)
- 【USBコンセント】の活用で実用性と意匠性を向上する - 2025年8月25日
- 防食テープや防錆塗料のメリットを総ざらい - 2025年8月19日
- 一度使ったらやめられない!寸切ボルトは全ネジカッターで切る - 2025年8月12日