切欠きが簡単になり施工性アップ!埋込ガスコンセントの変更点を解説
壁の切欠きがラクになり施工時間を短縮
「ガスコンセント」の設置方法には、壁を貼る前にバックプレートとガスフレキ管または鉄管を接続したガス栓を壁内に仕込んでおく「先付け工法」と、壁が仕上がった後にガスフレキ管とガス栓を接続する「後付け工法」があります。どちらの工法であっても厄介なのはバックプレートの内側に沿って引廻鋸で壁を切欠く工程でした。
バックプレートの形状変更で多くの工具が使える!
現行のガスコンセントは、フロントプレートとバックプレートの締結位置が隅にあるため角まできっちり切欠く必要があります。慣れれば引廻鋸でも石膏ボードなら4隅まできっちり切欠きできますが、べニヤが入っているとかなり大変な作業です。マルチツールを使ってしまえばカンタンですが、ホールソーを使った電気コンセントやスイッチの切欠きに慣れた方には、ガスコンセントだけのためにマルチツールを用意するのは高価すぎると感じるかもしれません。
こうした現場の声を受け、「ガスコンセント」のトップメーカーである藤井合金製作所では、2023年、壁を挟み込むフロントプレートとバックプレートを締結する小ねじ(M4×35mm)締結位置を隅から中心に変更し施工性を向上させました。
モデル別 バックプレート変更の詳細
C・CE型のガスコンセントの変更内容は?
C・CE型のガスコンセントは、今回の仕様変更で図1のようにバックプレートのビス穴が隅からセンターに寄りました。なお、C・CE型に限り「工事用カバー」も仕様変更が実施されますので後述いたします。品番も変更となっておりますのでご注意ください。

※図1 壁固定箇所の変更詳細図 2025年現在、新仕様(画像右)に切り替え済みです。
| 現(新)品番 | 旧品番 | ガス種 |
| SG506B12Z | SG506B12C | 都市ガス |
| SG506B12ESZ | SG506B12ESC | |
| SG506B15Z | SG506B-15C | LPガス |
| SG506B15EZ | SG506B-15EC |
CE2型のガスコンセントの変更内容は?
CE2型は、右隅2か所にあったビス穴が中央付近に変更されました。右隅にビス穴が無くなることで、角まで切欠く必要がなくなり施工時間を短縮できます。なお、フロントプレートとバックプレートの仕様が変更されても、CE2型については現行品の「工事用カバー(品番:BB-174A)」を取付けられます。

※図2 壁固定箇所の変更詳細図 2025年現在、新仕様(画像右)に切り替え済みです。
| 現(新)品番 | 旧品番 | ガス種 |
| SG506B2E2SZ | SG506B2E2SC | 都市ガス |
| SG506B2E3SZ | SG506B2E3SC | |
| SG506B15E2Z | SG506B-15E2C | LPガス |
C・CE型に限り「工事用カバー」も仕様変更
「工事用カバー(品番:BB-173B)」は現タイプとのサイズは変わりませんが、穴の位置が変わります。新タイプのガスコンセントには「工事用カバー(品番:BB-173B)」を使用してください。なお、旧タイプのガスコンセントを設置する場合は新タイプの「工事用カバー(品番:BB-173B)」は使用できませんのでご注意ください。なお、「工事用カバー(品番:BB-174A)」については、ビス穴の変更がないので、前述の通りそのままご利用いただけます。
| 現品番 | 適合 |
| BB-173B | 新タイプのC・CE型ガスコンセント(旧仕様との互換性なし) |
| BB-174A | 変更なし |
まとめ
藤井合金製作所製のガスコンセントは、2023年1月頃からバックプレートの形状変更を実施して電気コンセントやスイッチと同様に切欠きができるようになりました。なお、C・CE型に限り「工事用カバー」も仕様変更が実施されています。ベストパーツオンラインではすでに新タイプに在庫が切替わっておりますが、交換工事などでの部材の調達時にはご注意ください。
※この記事は 2022年11月14日に公開されましたが、内容と情報を最新をものに修正し2025年11月17日に再度公開しました。
永井達也
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