
レッキスとスーパーツールのフレキカッタは何が違うの?
※2019年5月21日に公開した記事ですが、レッキスの仕様変更に伴い修正し2020年9月2日に再度公開しました。
レッキスの最新モデルが凄い
「レッキスは高価だけどスーパーツールと何が違うの?」。フレキカッタはベアリングが入っていないのにチューブカッタと比較すると割高に感じられます。本稿では、レッキス工業「ガスフレキカッタ(品番:1713F3)」とスーパーツール「ステンフレキ管専用カッター(品番:TC105NF)」を見た目だけでは分からない違いまで紐解きます。
フレキパイプのホールド感などに違い

一見違いが分かりにくいですが、意外なところに違いがあります。
スーパーツールのフレキカッタが売れている要因と思われるのが価格。同じサイズのモデルで単純比較するとレッキスの半額以下ですからオススメです。ただ、レッキスも仕様変更を実施して、「もうちょっといいものが欲しい」とおっしゃる方を満足させる魅力があります!
サイドローラー間を広げ25Aが落ち着くようになった

レッキス製はローラー間を幅広く改良しました。
レッキス「ガスフレキカッタ(品番:1713F3)」は、新型(Nシリーズ)でサイドローラー間を約4.0mmまで幅広く改良することで、安定性と正確性の向上をはかりました。対するスーパーツール「ステンフレキ管専用カッター(品番:TC105NF)」は約2.2mmです。15Aでは遜色ありませんが、特に25Aのような太いフレキパイプを使用する場合は違いが分かります。また、サイドローラーの直径にも違いがあり、レッキスは約15.8mmなのに対してスーパーツールは約12.5mmです。この差は、ガスフレキの場合、被覆部分のよじれ防止に効果があります。
センターローラーが分割されているので刃が収まる

センターローラーの個数も選定の基準となるようです。
レッキス「ガスフレキカッタ(品番:1713F3)」は、センターローラーが分割されているので、その間に刃が収まるようになっています。例えば、工具箱に入れていても他の物が直接刃に当たらないので、欠けたりする心配がありません。また、レッキスは写真下側のサイドローラー間の幅が狭く、切断面の近くをしっかりホールドしてくれるのもメリットです。
替刃が1枚付属している

レッキス製には替刃が1枚固定されてきます。
レッキス「ガスフレキカッタ(品番:1713F3)」の刃は、ベアリング鋼(高炭素クロム軸受鋼)を使用しており、強硬で耐久性が優れています。スーパーツール「ステンフレキ管専用カッター(品番:TC105NF)」も、特殊合金鋼を使用しており、最適な熱処理で切れ味と強靭な耐久性を実現しました。刃の切れ味と耐久性は同等です。
また、レッキスはグリップの底に替刃が収納されています。こうしたサービスはいざという時にきっと喜んでいただけると思います。
ボディは両社とも軽量で使いやすい
レッキス「ガスフレキカッタ(品番:1713F3)」が全長136㎜質量245g、スーパーツール「ステンフレキ管専用カッター(品番:TC105NF)」が全長127㎜質量240gとほとんど変わりはありません。
切断能力8A~32Aクラスのフレキカッタ
レッキス工業製「フレキシブル管カッタ(品番:1713F3)」
品番 | 適合 | 付属 | 刃径 | 基準価格 |
1713F3 | 8A~25A | 替刃1枚付き | 直径19mm | ¥7,150 |
424200 | 替刃(1713F3用) | ¥1,530 | ||
1703F7 | 替刃(旧型用) | ¥1,530 |
スーパーツール製「フレキカッタ(品番:TC105NF)」
品番 | 適合 | 付属 | 刃径 | 基準価格 |
TC105NF | 8A~32A | なし | 18.7mm | ¥2,480 |
まとめ
スーパーツールのフレキカッタが売れていますが、レッキスも仕様変更を実施して、「もうちょっといいものが欲しい」とおっしゃる方を満足させる魅力があります。価格差を考えると、20Aまでの仕事ならスーパーツール「ステンフレキ管専用カッター(品番:TC105NF)」をオススメします。しかし、25Aを使用する機会が多い方と被覆のよじれが気になる方にはレッキスの「ガスフレキカッタ(品番:1713F3)」をメイン機にしていただきたいです。

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