置き場不足を解決!室外機用二段置架台の選び方

今回は【エアコンの増設工事で、室外機を置くスペースがなく困っています。何か良い方法はありますか?】というご質問について、その解決方法をご提案していきます。

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室外機の置き場がない!という問題

皆様のご家庭にはエアコンは何台付いていますか?一家に一台の時代も今は昔。現在は「一部屋に一台」が当たり前の時代になってきました。さらに、高機能エアコンの普及により、冷房はもちろんメイン暖房にもエアコンを使用するケースが多くなっている事から、増設工事を頼まれる機会も増えているのではないでしょうか!?

そんな時に施工業者の皆様を悩ませる【室外機の置き場がない!という問題

ベストなパーツでは、そんな問題を解決する3つの方法をご提案いたします。

その① マルチエアコンにする!

マルチエアコンとは、室外機1台に対して複数の室内機を接続できるシステムです。メリットは「室外機の絶対数を減らせる」ことと、「エアコンと床暖房などいろいろな放熱器を組み合わせて使える」ことです。

非常に効率的かつ理想的な仕組みですが、一方で「イニシャルコストが高い」や「入替時の配管が難しい」等のデメリットもあるため、十分な検討が必要な方法になります。

その② 二段置用架台を使う!

マルチエアコンの良さは分かったけど、現実的には難しい…そんな場合は「室外機を上下二段に置く」方法があります。これならば、後からエアコンやエコキュートなどのヒートポンプを取付けしても、平面のスペースを取らずに増設が可能です。

平置きの場合:横並びで室外機が置かれるため、増設する際置き場所に困る可能性があります。

二段置用架台を使用した場合:少ないスペースにたくさん室外機を設置する事ができます

メリットは「費用が比較的安く抑えられる」「配管がしやすい」「室外機と室内機が1対1のため、メンテナンスや修理・交換がしやすい」ことです。反対にデメリットは「縦方向のスペースが必要で、窓があると採光に支障が出る」「耐震を考慮した施工が必要」なことですが、概ね現実的な選択がこの「二段置用架台を使う」方法と言えるでしょう。

二段置用架台にはどんなものがありますか?

●家庭用エアコン用

(2.2kW~9.0kW程度のヒートポンプが据付可能)

・仕上げ:①鋼板+粉体塗装 ②鋼板+溶融亜鉛メッキ ③ステンレス ④アルミ

・サイズ:3~4種類(メーカによって異なる)

一番種類が多いのがこの「家庭用エアコン用」の二段架台です。各メーカーで組立方法や足の位置が全く違うので、どれが良いかは設置環境や慣れの要素に大きく左右されます。ただし、数年前から某メーカーで販売しているアルミ製架台は、軽さで言えば鋼板製よりも圧倒的に軽いため、持ち運びや組立時に肉体的な負担が少なく一部の職人さんたちには人気です。

仕上げについては、①鋼板+粉体塗装が最もスタンダードな仕様、②鋼板+溶融亜鉛メッキが塩害地域や降雪地域で使用される率が高く(サビに強い)、③ステンレスは非常に高価な為、指定がない場合に使われるケースは多くありません。④のアルミは軽量なのとデザイン的に鋼板製よりもソフトな印象を与えるため、大手デベロッパーのマンション物件などで使用されています。

★鋼板+粉体塗装(写真は日晴金属株式会社 C-WG)

★鋼板+溶融亜鉛メッキ(写真は日晴金属株式会社 C-WZJ-2)

★アルミ(写真はオーケー器材株式会社 K-AW8H)

●エコキュート用

・仕上げ:①鋼板+粉体塗装

・サイズ:1~2種類(メーカーによって異なる)

一般的な家庭用エアコン向け2段架台との一番の違いは「一段目有効寸法」です。エコキュートヒートポンプ温水暖房機の室外機は、構造上家庭用エアコンの室外機よりも外寸が大きいため、一般的な二段置用架台の一段目に収まらないことがあります。そんな時に非常に便利なのがこの「エコキュート用二段置用架台」です。

特に、日晴金属株式会社C-WJ-LH2というタイプは一段目有効寸法高さが910㎜もあるので、大抵の室外機が取付可能です。

専用品を用意しているメーカーも少なく、また、まだまだ出荷台数も少ない事からラインナップは多くありませんが、これから活躍の機会が増えるジャンルではないでしょうか?

●業務用エアコン用

・仕上げ:①鋼板+溶融亜鉛メッキ ②ステンレス

・サイズ:7~10種類(メーカーによって異なる)

パッケージエアコンなどの業務用エアコン室外機は重量が確実に100㎏以上あるため、家庭用エアコン用の二段架台は使用できません。よって、より大きく、より重い室外機を固定するための架台が「業務用エアコン用」として各社からラインナップされています。施設や店舗などでは、複数台の室外機を並べて設置する事も多いため、専用の「連結金具」があるのも特徴です。仕上げについてはほぼ100%「鋼板+溶融亜鉛メッキ」となっております。理由は「サビ・腐食に強い」ことと「腐食した場合でも補修がしやすい」ことです。

★業務用(写真は日晴金属株式会社 PC-NJ100W)

二段置用架台はどのように選べば良いですか?

●設置環境/場所

海が近くないか(重塩害地域=海岸から200~500m以内/塩害地域=海岸から2㎞以内)

重塩害/塩害地域では、基本的に鋼板+溶融亜鉛メッキ仕上げを選定して下さい。粉体塗装にすると想像以上に腐食が進行します!

雪が多くないか

雪や氷も腐食を進行させるため、できれば鋼板+溶融亜鉛メッキ仕上げをオススメします。

窓にかからないか

二段置用架台の2段目に設置した室外機が窓にかかる場合、部屋の採光や換気などで不具合が出る可能性があるので必ず確認してください。

土間打ちされているのか

犬走り等が土間コンクリート施工されている場合は直接架台をアンカー固定できますが、施工されていない場合は固定するためのが必要になります。

耐震に問題はないか

二段置きにすれば一段置きよりも確実に重心位置が高い所にきます。地震の多いエリアや万が一の転倒が心配な場合は、転倒防止金具などで耐震補強をするようにしてください。

●室外機の大きさ

確認して頂くのは室外機の外形寸法(高さ・横幅・奥行き)と、製品質量(室外機の重量)、それと固定寸法になります。大きすぎてカッコわるい、小さくて入らないなどの失敗を防ぐためにも、かならず事前にメーカーカタログやWEBサイト等で確認しておきましょう。

●一段目有効寸法

二段置用架台の一段目に室外機が入るかどうかの寸法です。二段置用架台では使用耐荷重(何㎏の重量まで耐えられるか)と並んで最も重要な数値となりますので、こちらも必ずメーカーカタログやWEBサイト等で確認してからそれに合った二段置用架台を選定するようにしましょう。

その③ 三段置きにする

ちょっと待ってよ、二段じゃ2台までしか室外機を置けないでしょ。エコキュートとエアコン2台、合計3台取り付けしなきゃいけないのに・・・室外機を置くスペースが無いじゃないか・・・というレアケースに遭遇してしまった場合、こんな方法があります。

そう、三段置きにしてしまえば良いのです!

方法は、二段置用架台に専用のジョイント部材セットを組み合わせるだけです。そうすれば、平置きできない場所に縦方向3台の室外機を設置する事が可能となります。

注意点は、転倒防止処置アンカー固定が必ず必要になる事です。また、3段目だけに室外機を付けると、バランスが悪く転倒しやすくなるのでそれもNGです。組合せ可能な架台も決まっておりますので、詳細はメーカーサイト(日晴金属株式会社)よりご確認下さい。

まとめ

・室外機の置き場がない場合は「マルチエアコン」か「二段置用架台」を使う。

・二段置用架台には、家庭用、エコキュート用、業務用がある。

・二段置用架台の選定には、設置条件と室外機の大きさなどが重要な要素を占める。

・二段置きで足りない場合は、三段置きという方法もある。

これからもますます増え続ける室外機の置き場問題。大規模リフォームで有効なマルチエアコンのご検討と、小規模リフォームや増設で有効な二段/三段置用架台の活用で、スッキリキレイな住宅の外観を実現できれば良いですね!

ベストなパーツでは、施工業者様の小さな疑問やお困りごとの解決のお手伝いをさせて頂きます。

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Katsuhito Sasaki

Katsuhito Sasaki

2001年ベストパーツ株式会社(旧東北綜合器材株式会社)入社。2002年より営業職。分類は設置固定を担当。1976年生まれ。
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