水や洗浄剤などが侵入する心配がない!防水仕様の可とう管ガス栓。

風呂釜や業務用厨房など水を多く使うような場所では、一般的な可とう管ガス栓を使用すると水が配管内に侵入し腐食を起こしたり、機器のエラーが発生する恐れがあります。本稿では、そのような現場に対応した防水仕様の可とう管ガス栓を紹介したいと思います。

※2019年9月2日に公開した記事ですが、校正し直して2021年9月1日に再公開しました。

水がかかる場所では防水仕様の可とう管ガス栓を使う

可とう管ガス栓はその名の通り、ガス可とう管と言われる「金属フレキシブルホース」「燃焼器用ホース」を使って配管するガス栓のことを指し、またLPガス用については金属フレキシブルホースと合わせて使用することから、フレキガス栓」と言うことが多いです。防水タイプのガス栓には見分け方があります。製品のつまみ部分、または取扱説明書に「防滴型」「防水型」「IPX5」の表記がありますのでカンタンに見分けられます。設置個所はガス器具直近で使用します。

厨房や浴室内に設置しても水や洗浄剤が侵入する心配がない

ここからご紹介するガス栓はIPX5合格品です。IPとは、「IP(International Protection)」コードと呼ばれ、2003年に国際電気標準会議で定められた、精密機器の水や固形物に対する保護性能を表しています。「IP」コードのうち、防滴・防水に対する保護等級のことを「IPX(あいぴーえっくす)」と呼びます。防水性能のない「IPX0」から、水中の厳しい条件下でも保護される「IPX8」まで9段階の等級があり、IPXに続く数字が大きいほど、防水性能が高いことを示しています。「IPX5」の防水性能は、3メートルの距離から直径6.3mmのノズルを使用し、あらゆる方向から水量12.5L/minで30kpaの噴流を3分間あてても有害な影響を受けないレベルを意味しています。

風呂釜や厨房など、壁出しで使用し噴流から守るL型防水タイプ

「可とう管ガス栓L型防水タイプ(品番:GB343Z-1/2L)」は1個から当日出荷可能です。

品番 接続口径 全長 高さ 流量 基準価格/個
GB343Z-1/2L Rc1/2 44.0mm 73.6mm 2.0Kℓ/h以上 ¥2,030

「検査孔付可とう管ガス栓L型防水タイプ(品番:GB343PZ-1/2L)」は1個から当日出荷可能です。GB347PZ-1/2Lは、ガスが流れる方向が写真のGB343PZ-1/2Lと逆になります。

品番 接続口径 全長 高さ 流量 基準価格/個
GB343PZ-1/2L Rc1/2 44.0mm 73.6mm 2.0Kℓ/h以上 ¥2,080
GB347PZ-1/2L ¥2,080

シャワーの水がはねてしまうバランス釜周辺や、厨房のガス器具周辺での使用をオススメします。つまみ部分に防水目的のOリングを入れることで、防水性を高めた可とう管ガス栓なので内部への水の侵入を防ぎ、配管内が錆びつくのを防止します。金属フレキシブルホースや燃焼器用ホースを取り付ける際は、継手先端から2山を残し全周にわたり「耐LPガス性不乾性シール剤」を塗布してください。なお、シールテープは使用しないでください。

※噴流に対する防水基準はクリアしておりますが、水没は対象外です。

屋外の給湯器直下に設置。雨水から機能を守るI型防水タイプ

「可とう管ガス栓I型防水タイプ(品番:GB341Z-1/2L)」は1個から当日出荷可能です。

品番 接続口径 全長 高さ 流量 基準価格/個
GB341Z-1/2L Rc1/2 60.0mm 58.1mm 2.0Kℓ/h以上 ¥2,030

「検査孔付可とう管ガス栓I型防水タイプ(品番:GB371PZ-○○L)」は1個から当日出荷可能です。

品番 接続口径 全長 高さ 流量 基準価格/個
GB341PZ-1/2L Rc1/2 60.0mm 58.1mm 2.0Kℓ/h以上 ¥2,080
GB341PZ-3/4L Rc3/4 70.0mm 65.25mm ¥3,900

屋外の給湯器や、屋内の瞬間湯沸かし器の配管をする際に使用する事をおススメします。なぜなら屋外の給湯器周りのガス配管は日陰で湿気の多い場所に取付ける事が多いからです。それ以外にもガーデニング等付近での配管は散水が直接かかる箇所もあります。そういった箇所でも防水機能を発揮してくれます。ガス栓と鋼管・「金属フレキシブルホース」「燃焼器用ホース」を取り付ける際は、継手先端から2山を残し全周にわたり「耐LPガス性不乾性シール剤」を塗布してくださいなおシールテープは使用しないでください。

※噴流に対する防水基準はクリアしておりますが、水没は対象外です。

まとめ

風呂釜や業務用厨房など水を多く使うような場所では、「防水タイプの可とう管ガス栓」を使用することをオススメします。なぜなら、配管の腐食を防ぎ、機器を安全に作動させることができるからです。決して法令で定められている訳ではありませんが、お客様の安心・安全とガス配管の寿命を少しでも長く保つためにも、現場の状況に応じて防水仕様の可とう管ガス栓を選定しましょう。

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