空調・換気設備業者様に朗報!スパイラル管の現場加工が面倒な時は、『埋込み管』で楽に施工しよう

住宅の換気用スリーブ程度では、スパイラル管を現場加工するのは手間に感じます。しかし、塩ビパイプでは換気口側、換気ダクト側のどちらにも口径が合いません。本稿では、そんな時に便利な「埋込み管(商品コード:DKP-○)」ご紹介します。

塩ビ管の片側を絞りピッタリフィット

換気口側は、施工業者様がバネ爪を跳ね上げたり、一部メーカーが高バネ爪仕様を用意していたりすることもあり塩ビパイプに接続する手立てがありますが、ダクト側はピッタリくるものはありません。今回ご紹介する「埋込み管」は、その名が示す通り、外壁に埋込むだけで換気口側と換気ダクト側の口径にピッタリ合う汎用スリーブです。塩ビ製ながら接続口の寸法をスパイラル管にあわせた、まさに万能といえる部材です。

スパイラル管と各種塩ビパイプは別物

まず、塩ビパイプの規格と換気部品の規格の関連性から整理していきます。VP管はもっとも一般的な塩ビパイプ、VU管は主に無圧の排水用途に用いられる薄肉の塩ビパイプ、SU管はVUよりさらに薄肉の、排水や通気の用途で用いられる塩ビパイプです。SU管においてよくある勘違いが、そのサイズ規格が換気部品のサイズ規格と同一というもの。SU管はあくまで薄肉の塩ビパイプの規格ですから、違いはきちんと理解しましょう。

ダクト呼び径 φ100 φ150
塩ビ管種 内径×外径 ダクト適合 換気口適合 内径×外径 ダクト適合 換気口適合
VP管 100×114 × 146×165 × ×
VU管 107×114 × × 154×165 ×
SU管 100×106 157×165 × ×

※ダクトはパイプの外にかぶせる為、φ100、φ150共ダクトを被せることが出来ません。

※換気口はVP・VUのφ100は適合しますが、φ150ではVU管のみバネ爪を立てれば適合します。

換気口はスパイラル管に接続することを前提に設計

抜け防止のバネ爪を立てればなんとかなるサイズもありますが、スパイラル管の使用を前提に接続口径が設計されているのです。

メーカー名 呼び径 100 呼び径 150
ユニックス 97 147
宇佐美工業 97 145

図1:SSN100S-MG  左側のスリーブ挿入部にある突起がバネ爪です。

オススメしたい対応スリーブは2種類

ベストパーツでおすすめしている換気用スリーブとして、冒頭でご紹介した「埋込み管」DKPシリーズと、施工性の良さで根強い人気を誇る「給気スリーブ」KSLシリーズをご紹介します。

換気口と換気ダクトにピッタリ「埋込み管」DKPシリーズ

「埋込み管」DKPシリーズは、換気用スリーブとして加工されているためφd側外径は換気ダクトの内径に、φD側内径は換気口にピッタリ。換気ダクト側も換気口側もスムーズに接続ができます。

図2:「埋込み管(品番:DKP-シリーズ)」は1本から当日出荷します。

図3:DKPシリーズ寸法図

品番 φD 内径×外径 φd 外径 L
DKP-100 99×104 99 280
DKP-150 149×154 149 350

固定金具とセットで人気が高い「給気スリーブ」KSLシリーズ

「給気スリーブ」KSLシリーズは、サイズはφ100のみのラインナップですが、スリーブ固定金具を柱等に固定してから給気スリーブを差し込んで施工するので施工が容易。パイプ貫通部の内面にはブチルテープが貼り付けて有るので気密も保持できます。

図4:「給気スリーブ(品番:KSL-100)」は1本から当日出荷します。

品番 外径 内径 全長
KSL-100 φ106 φ100 300mm
「スリーブ固定金具(品番:SLG-100)」

図5:「スリーブ固定金具(品番:SLG-100)」は1枚から当日出荷します。

品番 外寸 内径
SLG-100 □174mm φ110

まとめ

住宅の換気用スリーブの施工時、「スパイラルダクトは壁厚調整が面倒だから、塩ビパイプを使いたいがサイズが合わない」「SU管の長尺物を買ったが余って他に使い道がない」と悩んだ経験があるならぜひ一度「埋込み管」DKPシリーズをお試しください。換気ダクト側の接続口寸法をスパイラル管の径に合わせていますから、換気口側もスムーズに接続ができて大変便利です。

 

※本稿は2019年10月31日に公開しましたが、編集校正し、2025年9月3日に再公開しました。

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