ALGCロックウールの「排気筒用」は「空調ダクト用」と何が違う?

建築基準法では、隠ぺい部にある煙突の部分は不燃材料で断熱するよう定められています。具体的には、100℃を超え260℃以下の場合、断熱材厚さが2㎝以上のロックウール等の金属以外の不燃材料で断熱措置を講じなければなりません。果たして排気筒の隠蔽配管に欠かせない「ALGCロックウール」とはどんな製品なのでしょうか。

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排気筒の隠蔽配管に欠かせない「ALGCロックウール」の性能

ロックウールは熱伝導率が低く優れた断熱材であるために、工業用途はもちろん、建物や住宅の断熱材として世界各国で広く使用されています。元は天然鉱物などを主原料として製造した人造鉱物繊維だったそうですが、現在、国内では高炉スラグなどを主原料として製造しています。

断熱性

微細なロックウール繊維の隙間に大量の動きにくい空気を含むことにより、優れた断熱性能を発揮します。

耐久性

水に強い樹脂バインダーを採用し経年変化をほとんどなくすことにより、高い断熱性能を長期にわたり維持します。

耐水性

吸水性が小さく脱水性が高いため水を抱え込みにくい特性に加え、製品の片面に防湿性の高い不燃材であるALGCを施すことにより内部結露を防ぎ、給排気筒を腐食から守ります。

防火・耐熱性

基材自体の持つ防火性により、天井裏などの隠蔽部にホコリ等が堆積しても炭化や発火から建築物を守ります。

安全性

JIS A 9521ホルムアルデヒド放散による区分「F☆☆☆☆等級」に適合するので、ホルムアルデヒドの放散による建築材料の使用制限を受けません。

施工性

軽くて柔軟性があり、腰の強いロックウールは、現場への搬入も楽で、その場での切断作業もカンタンです。

ロックウールの「排気筒用」は「空調ダクト用」と何が違う?

排気筒用のロッククールは円筒状に成形したものにALGC貼りしてます。

フェルト上のロックウールの片面にALKまたはALGCを貼った長尺ロール状の保温材が「空調ダクト用」です。ビル空調などに採用される角ダクトや丸ダクトに巻き付けて施工する時に使います。

排気筒にも長尺ロール状のALGCロックウールを使用することは可能です。

しかし、外径Φ60~Φ150程度の排気筒を1メートル間隔で支持金具を用いて固定する細かい工事なので、円筒状に成形したロックウールの片面にALGCを貼り、その重ね合わせ部分に仮止め用テープが施されている「排気筒用」を使った方が断然短い時間で施工できる点が違います。

ちなみに使用温度も「空調ダクト用」が400℃以上なのに対して「排気筒用」は600℃以上と高く、熱伝導率は10%程度低いという点でも優れています。

「ALGCロックウール」の施工方法

  1. 排気筒に「ALGCロックウール」を巻き付け、ALGCの重ね合わせ部分のテープで仮留めます。なお、重ね合わせ部分の接着面が汚れている場合は、汚れを十分除去して留めます。吊り金具部分は、切り込みを入れて隙間のないようにします。
  2.  「ALGCロックウール」の継ぎ目は、ALGC粘着テープをまたはアルミ粘着テープを貼ります。
  3.  直管部は、「ALGCロックウール」の施工1m におよそ1~2 箇所を目安にALGC粘着テープを2 回巻で留めてください。
  4. 曲管部の施工時には、角度に合わせた「ALGCロックウールエルボ」を使用します。もしくは現場加工した「ALGCロックウール」を施工し、継ぎ目部分に隙間が無いように、ALGC粘着テープを貼ります。

排気筒にピッタリ!のALGCロックウール規格一覧

ベストパーツでは、排気筒のΦ60、Φ80、Φ100、Φ110、Φ120、Φ150にピッタリ合うサイズの「ALGCロックウール」を取り揃えています。

品 番 内 径(mm) 肉 厚(mm) 適合排気筒径(φ) 基準価格
ALGC5020 61 20 60 ¥1,540
ALGC8020 89 20 80 ¥2,080
ALGC1025B 105 25 100 ¥2,480
ALGC1025 114 25 110 ¥2,480
ALGC1225B 130 25 120 ¥3,520
ALGC1525 165 25 150 ¥4,060

施工性アップの勘所!ALGCロックウールエルボも併せてお使いください

ALGCロックウールエルボも当日出荷です

現場加工の手間が省け作業時間の短縮にお役立ていただけるように、φ80排気筒用の「ALGCロックウールエルボ(品番:ALGC8020E)」とφ100排気筒用の「ALGCロックウールエルボ(品番:ALGC1025BE)」の2タイプをご用意しております。

品番 内径(mm) 肉厚(mm) 適合排気筒(φ) 基準価格
ALGC8020E 89 20 80 ¥2,180
ALGC1025BE 105 25 100 ¥3,080

なぜΦ100以上のロックウールの厚みは25mm?

断熱材の厚みについて、黒本では排気温度260℃超えは100mm以上、260℃以下100℃超は20mm以上とされています。一般的な給湯器の排気温度は後者なので20mmで良いということです。しかし、「日本工業規格JIS A9504(2017)人造鉱物繊維保温材の保温筒寸法規定」において、保温材の呼び厚さはφ100以上は25mm以上と定められているため、結果として最薄の断熱材であっても25mm厚なのです。

まとめ

ロックウールは熱伝導率が低く優れた断熱材なので、隠ぺい部にある煙突の部分は不燃材料で断熱するよう定められています。ベストパーツで販売している「排気筒用」の「ALGCロックウール」は、「空調ダクト用」と異なり円筒状に成形したロックウールの片面にALGCを貼り、その重ね合わせ部分に仮止め用テープが施されているので短い時間で施工できる点が魅力です。ALGCロックウールエルボも合わせてお使いいただけると施工時間の更なる短縮がはかれます。

なお、「ALGCロックウール」の継ぎ目は、ALGC粘着テープをお使いください。

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星孝幸

星孝幸

2013年入社。給排気筒担当。1963年生まれ
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