排気筒用断熱材、ロックウールとグラスウールどちらを選ぶ?

建築基準法では隠ぺい部にある煙突の部分は不燃材料で断熱するよう定められています。具体的には、100℃を超え260℃以下の場合、断熱材厚さが2㎝以上のロックウール等の金属以外の不燃材料で断熱措置を講じなければなりません。

※本稿は2020年5月12日に公開しましたが、編集校正し、2021年1月26日に再公開しました。

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ALGCロックウールとALGCグラスウールの違いを知ろう

ベストパーツOnlineでは、排気筒用断熱材として「ALGCロックウール」「ALGCグラスウール」をラインナップしています。見た目はあまり変わらないようですが、何が違うのでしょうか?違いを知り、現場に合った断熱材を選定しましょう。

ALGCロックウールとALGCグラスウールの特性比較

特性の違い ALGCロックウール ALGCグラスウール
外観
原料 人造鉱物繊維 ガラス繊維
断熱性(耐熱温度) 〇(600℃) 〇(350℃)
耐久性
耐水性 ×
安全性 F☆☆☆☆ F☆☆☆☆

原料

ロックウールは玄武岩、鉄炉スラグなどに石灰などを混合し、高温で溶解し生成される人造鉱物繊維です。一方グラスウールは廃ガラスを融解、牽引して繊維状にしたものでどちらも綿あめと同じような製造方法です。

断熱性

どちらも繊維の隙間に大量の動きにくい空気を含むことにより優れた断熱性能を発揮します。耐熱温度はロックウールで600℃、グラスウールは350℃といずれも給湯器の排気筒用としては十分な性能を有しています。但し、ALGCグラスウールを排気筒の断熱材に用いる場合は、自治体により使用許可が異なりますのでご注意ください。

耐久性

どちらも無機質鉱物からできており、高い断熱性能を長期にわたり維持します。

耐水性

ロックウールは吸水性が小さく脱水性が高いため水を抱え込みにくい特性があります。一方グラスウールは吸水性がありますので対策が必要です。

安全性

どちらもJIS A 9521ホルムアルデヒド放散による区分「F☆☆☆☆等級」に適合するので、ホルムアルデヒドの放散による建築材料の使用制限を受けません。又、ロックウールやグラスウールは、アスベストと異なり発がん性がありません。

排気筒用断熱材としてベストパーツが在庫している仕様

  • 全長:1,000㎜
  • 肉厚:排気筒径φ60、およびφ80用は20㎜ 排気筒径φ100~φ150用は25㎜
  • 外層:アルミガラスクロス

黒本では排気筒に使用する断熱材の厚みについて、排気温度260℃超えは100mm以上、260℃以下100℃超は20mm以上とされています。一般的な給湯器の排気温度は後者なので20mmで良いということです。しかし、「日本工業規格JIS A9504(2017)人造鉱物繊維保温材の保温筒寸法規定」において、保温材の呼び厚さはφ100以上は25mm以上と定められているため、結果として排気筒径Φ100~Φ150の断熱材の肉厚は25mm厚なのです。

排気筒用断熱材のサイズバリエーション

排気筒径φ60からφ150まですべてのサイズが揃います。「ALGCグラスウール」は価格が抑えられますが、排気筒外径にジャストフィットするのは「ALGCロックウール」の方です。

適合排気筒 ALGCロックウール ALGCグラスウール
品番 内径(mm) 基準価格 品番 内径(mm) 基準価格
φ60 ALGC5020 61 ¥1,540 GWAL5020 61 ¥910
φ80 ALGC8020 89 ¥2,080 GWAL8020 89 ¥1,180
φ100 ALGC1025B 105 ¥2,480 GWAL1025 114 ¥1,600
φ110 ALGC1025 114 ¥2,480
φ120 ALGC1225B 130 ¥3,520 GWAL1225 140 ¥1,850
φ150 ALGC1525 165 ¥4,060 GWAL1525 165 ¥2,160

ALGCロックウールとALGCグラスウールの施工方法

  1. 排気筒に「ALGCロックウール」または「ALGCグラスウール」を巻き付け、ALGCの重ね合わせ部分のテープで仮留めします。なお、重ね合わせ部分の接着面が汚れている場合は、汚れを十分除去してください。吊り金具部分は、切り込みを入れて隙間のないように加工してください。
  2. ALGCの重ね合わせ部分の仮止めテープの上から「ALGC粘着テープ」を貼り隙間を無くします。この時、吊り金具用に入れた切込み箇所もALGC粘着テープを用いて隙間を無くします。
  3.  さらに、1m におよそ1~2 箇所を目安にALGC粘着テープを2 回巻で留めてください。
  4. 曲管部の施工時には、「ALGCロックウール」または「ALGCグラスウール」を現場加工して使います。なおφ80とφ100に限っては、あらかじめ90°曲げ加工を施した「ALGCロックウールエルボ」または「ALGCグラスウールエルボ」をご用意しております。
  5. 最後に、断熱材の間の継ぎ目部分に隙間が無くなるようALGC粘着テープを巻いてください。

施工性アップの勘所!エルボも併せてお使いください

「ALGCロックウールエルボ」「ALGCグラスウールエルボ」は1個から当日出荷します。※写真はALGC8020E

現場加工の手間が省け作業時間の短縮にお役立ていただけるように、「ALGCロックウール」「ALGCグラスウール」のいずれであってもφ80排気筒用とφ100排気筒用の2サイズをご用意しております。

適合排気筒 ALGCロックウールエルボ ALGCグラスウールエルボ
品番 基準価格 品番 基準価格
φ80 ALGC8020E ¥2,180 GWAL8020E ¥1,750
φ100 ALGC1025BE ¥3,080 GWAL1025E ¥2,450

まとめ

ベストパーツOnlineでは、排気筒用断熱材として「ALGCロックウール」「ALGCグラスウール」の2種類をラインナップしています。ALGCロックウールはどの自治体でも使用でき、ジャストサイズで施工できます。一方ALGCグラスウールは、断熱材自体のコストは抑えられるものの防水処理が必要になります。さらに、使用前に自治体に確認が必要ですので注意が必要です。

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室橋尚哉

室橋尚哉

1989年ベストパーツ株式会社(旧東北綜合器材株式会社)入社。分類は空調換気を担当。1963年生まれ。
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