いまさら聞けない!温水暖房に循環液が必要な理由

なにをいまさら・・・と怒られてしまうかもしれませんが本当にご存知ですか。

温水暖房に水を使用しても問題ない、暖房用循環液(不凍液)は車のラジエータ液と同じ、と言う話を耳にしますがどちらも正しくありません。

ベストパーツオンラインショップ

循環液とは?

主成分は石油由来のプロピレングリコール(PG)やエチレングリコール(EG)です。

循環液として流通している商品のほとんどはPGやEGに防錆剤や防腐剤、水が添加されています。PG・EGは水よりも凍結温度が低い為、氷点下でも凍ることはありません。その為、不凍液と呼ばれることもあります。

SKNW5LP

PGとEGどちらがよい?

家庭用暖房機メーカー様で純正採用されているもののほとんどがPGを主成分としています。

特徴はEGに比べて人体への毒性が低いことが一番に挙げられます。床暖房やファンコンベクターなど住宅の中で使用することに適しています。対してEGは毒性がありますが、PGに比べて価格が安く、粘り気が少ないので融雪や大型冷凍庫など人が触れる機会が少なく、面積の広いところで使用されています。

色による違い

 

 

 

 

 

 

 

 

市場にはさまざまな色の循環液がありますが、近年は成分との関係性はなくメーカー識別の為に着色しています。よって、色が違っても成分はほぼ同じということはよくあるようです。弊社では、循環液精密分析を行い、循環液交換、循環液補充、添加剤補充などの対策をご提案しています。成分がハッキリわからない現場の場合はお声掛けください。

水ではなく循環液が必要な理由

循環液は氷点下にならないエリアでは使用する必要がなく、水で十分と考えている方も多いようです。

しかし、水を使用した現場では、防腐剤が添加されていないため回路内にカビが生えたり、防錆剤が添加されていないため熱源機や配管の金属部が腐食します。

循環液の劣化が進むと配管や熱交換機が詰まり、流量が不足し熱量が取れないため「温まらない」というクレームにつながります。これを改善するには洗浄液とポンプで配管を洗浄し、漏水箇所の補修工事が必要になることもありますし、最悪の場合は熱源器交換や配管のやり直しなど大きなコストがかかってしまいます。

よって、循環液を使用し配管や熱源器を長期にわたって保護すること大切です。

車のラジエータ液と同じ?

自動車用のラジエータ液はEGを主成分とした液体が主流です。

車のラジエータはアルミ部品が多いのでラジエータ液(クーラント)もアルミに対しての防錆剤が多く含まれています。

これに対し温水暖房機器の部品は銅・鉄・樹脂が多いので、防錆剤もそれらを保護する添加剤が処方されています。

循環回路に使用されている材質と相性が悪い添加剤が処方された場合「配管から音がする」という釜なりクレームにつながります。

これを防ぐためにも採用する機器に適合した循環液を使用することが大切です。

まとめ

以上の理由から温水暖房には循環液を使用することをおすすめします。

熱源機に適合した循環液を使用することで本来の性能と耐久性を発揮し、ユーザー様のランニングコストやメンテナンスコスト、施工業者様の手間を含めたトータルでのコストを低減することができます。

温水暖房回路だけではなく冷水利用でも同様です。

ベストパーツオンラインショップ

  • シェア
  • twitter
The following two tabs change content below.
大宮彰大

大宮彰大

営業部所属:ベストパーツ株式会社
2008年入社(31歳)
温水暖房分野を担当し2013年4月完成のベストパーツ株式会社社屋の冷暖房部材選定を行う。
MAIL:omiya.shota@best-parts.jp
  • twitter
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
PAGE TOP
LINE it!