アクチュエーターも付けられる!CALEFFIの温水暖房用「二方弁・三方弁」
流体圧力は1.0MPa、差圧は0.12MPaまで対応可能
流体の圧力は1.0MPaまで対応しているので、多くの温水暖房システムに使用できます。また、熱動弁には使用できる差圧の範囲があり、これを超えると微少漏れを起こします。暖房の場合は特に気にすることはないかもしれませんが、冷水の場合は流れて欲しくないところにも流れてしまうことになりますので必ず確認が必要な値です。一般的な熱動弁と同様に0.12MPaの差圧まで使用することができます。
内部の構造上、アクチュエーターもCALEFFI製をお使いください

CALEFFI社の二方弁と三方弁は、熱動弁を取付けられるバルブですから内部はグローブ型です。この仕組みは水道の単水栓などと同じ構造で、弁を弁受けに押し付けることで止水しています。ですから、後付けするアクチュエーターは、バルブが要求する押付け距離とストローク長が一致する製品を選定してください。弊社ではCALEFFI製(動作確認済みのもの)での使用をお願いしています。なお、本体に表記されている流水方向に逆らった設置は、圧力損失の増加や音鳴りなどの不具合につながるので厳禁です。
そもそも手動弁としても使える
アクチュエーターと組合わせなくても手動弁として使うことができます。付属しているキャップの上の部分を右に回して締め込むことで芯棒を押し下げ、バルブを「閉」にすることができます。

アクチュエーターの取付けはカンタン!
手動ハンドルを外す

写真はG1/2の「二方弁(商品コード:676040)」です。白いキャップの下側を手回しするとハンドルが外れます。バルブ本体中央に見えている銀色のピン芯棒は、弁体と一体になっています。写真は「開」の状態ですから押し込むと「閉」になります。
アクチュエーターのベースをねじ込む

「アクチュエーター(商品コード:116001)」に付属しているベースを手でねじ込んでください。
アクチュエーター本体をはめ込む

ベースにアクチュエーター本体を押し込み、カチッと音が鳴れば取り付けは完了です。
CALEFFI製アクチュエーターは、の116001・656202・656204の3種類の中から選定してください。
手動ハンドル式二方弁・三方弁サイズバリエーション
手動ハンドル付二方弁
| 商品コード | サイズ |
| 676040 | G1/2 |
| 676050 | G3/4 |
| 676060 | G1″ |
手動ハンドル付三方弁
上部キャップを手動で締め込み流量方向をバイパス側へ切り替えることができます。
| 商品コード | サイズ |
| 677040 | G1/2 |
| 677050 | G3/4 |
| 677060 | G1″ |
まとめ
CALEFFI社の手動ハンドル付の二方弁と三方弁は、手動ハンドルをアクチュエーターに入替えれば熱動弁としても使える温水暖房用バルブです。また、アクチュエーターとバルブが分離できるうえ、手動で開閉ができる二方弁と流水方向を切替えることが可能な三方弁は、メンテナンス作業の効率アップも見込めるとても便利な部材とも言えます。
※本記事は2020年4月30日に公開しましたが、修正を加えて2025年9月18日に再度公開しました。
佐々木瞭
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