コンパクトでも機能満載のシンプルな【安全逃し弁(ゲージ付)】
圧力計と安全逃し弁が一体で享受する3つのメリット
密閉式温水暖房システムでは圧力計と安全逃し弁をそれぞれを配管上の必ずどこかに設置します。当然複数の継手を組み合わせるため、接続の手間と漏水のリスクが伴います。また、戸建住宅に密閉式温水暖房システムを導入する場合、設置スペースを大きく取れないことがあります。
接続の手間と漏水リスクが半分になる

左がこれまでの継手を多用した接続例。右が安全逃し弁(圧力計付)を使用した場合。
圧力計と安全逃し弁が一体になっていることで単純に接続に使用する継手が半分になります。例えば砲金チーズとニップル、ブッシングを組み合わせて接続した場合は継手は5個、ねじ込み箇所は主管分も合わせると8カ所にもなります。【安全逃し弁(ゲージ付)】を採用すれば継手は2個、ねじ込み箇所は半分の4カ所に減らすことができます。接続箇所を減らすことで手間と漏水リスクを低下させることができます。また部材選定も楽になります。
コンパクトに設置できる
前項の図の通り、継手の数を減らすことができるので、コンパクトに設置ができます。ガス熱源機の配管カバーの中など設置スペースに余裕がないときにも最適です。
ラインナップは2種類
圧力計の表示範囲は0~4bar。ヨーロッパメーカーらしく単位barですが換算は簡単。1bar=0.1MPaです。
品番 | ねじ |
313430 | G1/2 |
313530 | G3/4 |
安全逃し弁の設定圧力は3barと高めの理由
安全逃し弁の設定圧力は3bar(0.3mPa)と高めの設定です。この安全逃し弁は機器やシステムの破損を防ぐ最終セーフティの意味合いが強く、国産の逃し弁の様に、何度も噴き出すことを想定していません。構造的に機器や放熱端末が壊れる寸前に吹き出せばいいと考えられて設計されています。一度噴出した後には安全逃し弁自体の交換も含めて設備の改善を行う必要があります。
まとめ
密閉式温水暖房に必須な圧力計と安全逃し弁。圧力計と安全逃し弁が一体となったCALEFFI社(カレッフィ)の【安全逃し弁(ゲージ付)】を使えば漏水リスクと施工の手間を半減できます。まだお使いになったことのない施工業者様はぜひお試しください。

大宮彰大

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