
先付仕様の壁埋込ガスコンセントを後付施工できる『後付け固定枠』
もっと柔軟に、G856Aシリーズを使いこなす
光陽産業の壁埋込C型ガスコンセントG856Aシリーズ(商品コード:G856A5-10A・G856A5-15A)は、左右どちらかの間柱に木ビス固定する先付仕様です。ガスフレキシブル管を差し込むだけで接続できるプッシュインパクト仕様であることや、壁厚24mmまで対応できる、奥行60mm程度のスペースがあれば取付けられるなど施工面でのメリットが多くありますが、前述の仕様上ガスコンセントの増設工事などには適しません。しかし、この問題をクリアし、後付にも対応できるようになる別売のオプション品が「G856A用後付け固定枠」です。

図1:G856Aシリーズの先付施工時の部品構成。固定ブラケットを間柱に固定して設置します。
後付工法に対応できる別売パーツ「後付け固定枠」
先述のとおりG856A5-10A・15Aは先付仕様ですが、付属の固定枠~固定ブラケット(化粧プレートとガスコンセント本体以外の固定用部品、図1参照)の代わりに「G856A用後付け固定枠」を使うことで、壁貼り付け後であってもはさみ込み固定が可能になります。ボックスや固定ブラケットを使用しない分、必要な奥行寸法が44mm(厚壁用は54mm)とさらにコンパクトになるのもポイントです。
P856AXは7〜14mmの壁厚に対応する標準壁用、P856AYは7〜24mmの壁厚に対応する厚壁用です。なおP856AYには、厚壁でも化粧プレートを正常に開閉できるようにするためのフタ調整コマ(黒いパーツ)が付属していますので、忘れずに取付けてください。
商品コード | 仕様 | 対応壁厚 |
P856AX | 標準壁用 | 7~14mm |
P856AY | 厚壁用 | 7~24mm |

図2:G856A用後付け固定枠を使用した場合の寸法図。()内は厚壁用P856AY使用時の寸法です。
施工の流れ(標準壁用)
- 壁のガス栓取付け位置に□56mmで開口し、ガスフレキ管の先端を壁面から15~20cm引き出し、ガスフレキ管とガス栓(ガスコンセント本体)を接続します。(ガスフレキ管接続の手順および接続完了の確認は、プッシュインパクトの接続と同じ要領で行います。)
- 付属のなべ小ねじ(短)で、ガス栓と後付け固定枠を接続・固定します。※
- 押え具(ガスコード等)をガス栓のコンセント口に装着します。
- 固定枠左右のはさみプレートを内側にたたみ、固定枠を壁穴に入れます。
- 壁穴に入れた後、はさみプレートを再度外側に開き、固定枠四隅のねじを均等に締め付け、壁を挟み込んで固定します。
- 固定後、押え具を外してください。
- 仕上げに化粧プレートを「パチン」と音がするまではめ込み、取付完了です。
厚壁用(P856AY)は、化粧プレートを取付ける前にフタ裏に付属のフタ調整プレートを貼り付け、化粧プレートのすそを割って取り除いてください。
※厚壁用の施工の場合、2の手順を固定枠の壁への固定(5の手順)後に行ってください。

図3:G856A用後付け固定枠 施工イメージ
まとめ
光陽産業の壁埋込C型ガスコンセントG856Aシリーズ(商品コード:G856A5-10A・G856A5-15A)を後付施工でも使えるようになる「G856A用後付け固定枠」をご紹介しました。ガスフレキとの接続の簡便さや取付奥行寸法のコンパクトさを生かしながら、さらに使い勝手をアップさせるアイテムです。普段からG856Aシリーズをお使いの施工業者様は、ぜひご検討ください。

鈴木 彩香

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