
大手都市ガス事業者に学ぶ。最先端のガスメーター配管専用支持金具
※この記事は2020年5月21日に公開したものですが、校正し直し2021年12月14日に再公開しました。
検定有効期間の長期化に合わせて支持金具を見直す
施工に興味が無ければ、自社のガスメーターに使われている支持金具がどういうものかピンとくる人は少ないかもしれません。計量のための機能や高い性能は、支持金具には無関係に感じるはずです。このように一見、縁遠そうな支持金具ですが、実は、計量法の検定有効期限の長期化に合わせて耐久性を見直す価値があります。ここを疎かにすると、ガスメーターや配管にサビが移ったり、ユーザー宅の壁面に雨だれの跡が残るというトラブルに発展します。そうした観点で「ガスメーター立管支持金具(品番:GMT-2025S)」をご紹介いたします。
大手都市ガス事業者が指定する「ガスメーター立管支持金具(品番:GMT-2025S)」
品番 | 適合配管呼び径 | 材質 | 基準価格/個 |
GMT-2025S | 20A・25A | ステンレス(SUS304) | ¥2,180 |
藤井合金製作所が製造する「ガスメーター立管支持金具(品番:GMT-2025S)」は、ガス配管の芯々ピッチが130mm専用の立管支持金具です。ガスメーター配管として広く使われている「被覆鋼管」の20Aと25Aを兼用でき、メーターの背後でガッチリ配管を挟み込んで固定します。
特長1:ステンレス(SUS304)製でサビにくい!
ガスメーター及びガス配管は、ユーザー宅の外壁に直接支持金具を固定する現場がほとんどです。その為、万が一支持金具が腐食した場合、ガスメーターや配管にサビが移るばかりか外壁にまでサビの心配をしなければなりません。この「ガスメーター立管支持金具(品番:GMT-2025S)」は、本体はもちろん付属のビスまでも全てステンレス(SUS304)製なので腐食の心配がなく耐久性に優れているので長年の使用にも耐えられる設計になっています。
特長2:傾斜付で雨水の汚れを前に流す!
外壁を伝ってくる雨水が固定金具に当たり下方向にまとめて流れることでできる黒い筋跡汚れは、とても頑固で一般ユーザーが高圧洗浄機を使った程度では落とせません。側面図では分かりにくいのですが、「ガスメーター立管支持金具(品番:GMT-2025S)」は、壁面固定するベースプレートに95°の傾斜をつけることで垂れる雨水を壁面から離れたところに流し出すようドレン受け構造を設けています。
特長3:被覆鋼管20Aと25A兼用だから在庫を半減!

図4:変形予防の工夫 (藤井合金製作所カタログから引用)

図5:各部名称 (藤井合金製作所カタログより引用)
「ガスメーター立管支持金具(品番:GMT-2025S)」のパイプバンド部分の上下を逆にしてビス止めすることで「被覆鋼管」の20Aと25Aを切り替えることができます。これにより20A用と25A用の支持金具をそれぞれ在庫する必要がなくなります。また、配管のサイズ切替と前後のアジャストは、たった3本のビスで作業できます。ただし、メーター配管の左右で径が異なる場合には使用できませんのでご注意ください。
まとめ
「ガスメーター立管支持金具(品番:GMT-2025S)」は、芯々130mmのガスメーターを採用し、「被覆鋼管」を用いて配管しているガス事業者様にオススメです。その特長は、耐食性が高いステンレス(SUS304)製でサビの心配がない、雨水による黒い筋跡汚れを防止できる、そして20Aと25A兼用なので在庫が半減するという3点です。ただし、メーター配管の左右で径が異なる場合には使用できませんのでご注意ください。

永井達也

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