温水暖房工事の必須アイテム、不凍液注入ポンプで不凍液を高速注入

不凍液注入ポンプは、注入、エア抜き、そして配管洗浄に要する時間を大幅に短縮できる温水暖房工事の必衰アテム。まだ導入していない、導入しようか迷っているとおっしゃる皆様に改めて商品を解説します。

不凍液注入に必要な装備がオールインワン

ボイラー内蔵の循環ポンプで不凍液を注入している施工業者様もいらっしゃるようですが、施工時間を短縮したいのであれば、やはり不凍液注入ポンプが不可欠です。特に、密閉回路でエア抜きが必要な人はなおさら。より大きな力で不凍液を強制循環させることで溶存酸素をエアベンドまで素早く追い込み脱気することができます。

不凍液の入れ替え作業の場合であっても不凍液注入ポンプは有効。まず、不凍液注入ポンプに水を入れて暖房回路内の不凍液を押し出し、次に洗浄剤をいれて回路内を循環させて藻やスライムなどを除去した後に水だけを循環させてフラッシュ洗浄します。そしてきれいになった循環回路に新しい不凍液を注入するまでの工程を不凍液注入ポンプ1台で効率よく行えるのです。

梱包を開けたら圧力計とバルブを取り付る

0~0.25MPaの圧力計が付属しています。

戻り側にはバルブが出荷時に装着されていますが、往き側は精密機器である圧力計があらかじめねじ込まれているためエアーパッキンにくるまれ保護されています。まず、到着したら往き側に「バルブ圧力計セット」を取り付けてください。

一度ねじ込んだら外さないという方には嫌気性シール剤「5651-250」をおすすめします。硬化するまでのスピードが速く不凍液にも侵される事がないことが特徴です。外して保管したい方やメンテナンスを行いたい方は無溶剤型シール剤「F-3W」をオススメします。硬化しない「F-3W」は、「5651-250」に比べ取り外し易いうえに不凍液にも侵されません。また、シールテープも取り外しが容易ですが、使用しているうちに劣化したシールテープが循環回路に入り込むとトラブルの元になるので使用頻度が高い方は避けた方が無難です。

付属のバルブは往き戻りともにG1/2が切られているため、ブライン注入ホースステンフレキブレードホースなどとG1/2袋ナットで接続します。

ポンプの揚水量は最大35L/minのハイパワー

ポンプ性能曲線図

では、不凍液注入ポンプから循環回路に不凍液を注入してみましょう。コンパクトながらハイパワーのマグネットポンプを搭載している不凍液注入ポンプは、60Hzでの最大揚水量は35L/min、揚程は11mにもなります。分かりやすくいうと1分間に35Lの液体を約3階まで送り込むことができます。最大揚程19mの場合であっても15L/minの液体を送り出すことができるので、一般住宅~中規模の施設であれば十分な能力を有しているといえます。

なお、長期間使用せず、いざ使おうと思った時にポンプが動かない場合は、マグネットポンプ本体の黒いキャップを外してマイナスドライバーで強制的に2~3回転させると回復します。

循環液の状態が目視できる半透明な水槽

樹脂製で半透明な水槽に10Lまでの目盛が振ってあるので液の状態や残量が一目で分かる

作業中は半透明な水槽を目視して、循環回路内の汚れや泡立ちを確認できてとても便利です。

水槽は樹脂製でとても軽量というメリットの半面、紫外線劣化や衝撃でヒビや割れが発生する恐れがあります。万が一そのような事態になった場合は交換用受水槽もラインナップしています。

循環回路内の汚れは水槽内のストレーナでキャッチ

施工カスや砂などがポンプへ流入するのを防ぐために、水槽内のポンプ吸込口にはストレーナがついている。メッシュが細かいのでこまめに洗浄してください。

ストレーナは2つのOリングで抑えられています。ストレーナも使い続けていると劣化してきますので交換用ストレーナをご用意しています。

大きな気泡の流入を防ぐ仕切り板

戻り側からは不凍液とともに回路内のエアが勢いよくでてきます。

せっかくシステム外に放出したエアを再びポンプで循環回路に送り込まない為に、付属の仕切り板で往きと戻りのブラインの縁を切ります。勢いよく戻ってきた不凍液の流速を落とすことで、配管内から出てきたエアを大気中に放出しやすくしています。

持ち運びに便利なハンドル付

本体の前後に樹脂のハンドルがついています。搬入搬出の際にとても便利ですが、水槽内に不凍液を満水にした状態で持ち上げると破損してしまう恐れがあるため、運搬の際は必ず水槽内を空にしてください。ハンドルも交換用ハンドルのラインナップがあります。

見つけやすい電源スイッチ

○の方がオン。スイッチを入れる前に必ず水槽内に不凍液(水)を張って下さい。スイッチをオンにすると勢いよく不凍液を送り出すので、あっという間に水槽内の不凍液が減り空運転にならないよう注意してください。

また、電源スイッチは防水仕様ではないので水槽内に不凍液を入れる際に濡らさないようにしてください。万が一、濡れてしまい運転が止まった場合はメーカー修理が必要です。

まとめ

温水暖房の施工時間を短縮するなら不凍液注入ポンプが不可欠です。新規注入作業はもちろん、入れ替え作業の場合であっても不凍液抜き取り、回路洗浄、そして新しい不凍液を注入するまでの工程を不凍液注入ポンプ1台で効率よく行えるのです。

ベストパーツオンラインショップ

  • シェア
  • twitter
The following two tabs change content below.
大宮彰大

大宮彰大

営業部所属:ベストパーツ株式会社
2008年入社(31歳)
温水暖房分野を担当し2013年4月完成のベストパーツ株式会社社屋の冷暖房部材選定を行う。
MAIL:omiya.shota@best-parts.jp
  • twitter
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
PAGE TOP
LINE it!