
「シャワーの水圧が弱い…」を解決!給湯圧を補う「給湯加圧ポンプ」で快適を提供!
足りない給湯圧を補う「給湯加圧ポンプ」
最近のエコキュートは、高圧タイプと言われる給湯圧170KPa~190KPaが標準的なモデルとなり、さらに高い給湯能力を持ち、2階や3階への給湯や同時出湯にも対応するパワフル高圧タイプが各メーカーで登場しています。浴室が地階にある場合は高圧タイプでも十分な給湯能力がありますが、2階や3階にある場合やお湯の同時使用が考えられる住宅の場合、「給湯加圧ポンプ(品番:SHC-1511B2)」を設置してを給湯圧を補うことをオススメします。
揚程力にすぐれた「給湯加圧ポンプ(品番:SHC-1511B2)」
「給湯加圧ポンプ(品番:SHC-1511B2)」は、エコキュートや電気温水器の出湯圧力が弱い場合に取付けることで、加圧を補助する機器です。出湯を開始すると配管内の圧力低下を検知してポンプが自動的に運転を開始します。給湯栓が閉止するまで運転を続けるので、出湯圧力を均一に保ちます。なおこの商品は高圧タイプのエコキュートに対応していますが、先述のパワフル高圧タイプには使用できませんのでご注意ください。
品番 | 口径 | 揚程 | 圧力スイッチ設定圧 | 消費電力 |
SHC-1511B2 | 20A(Rp1/2) | 15m | 低:120〜140kPa
高:190〜210kPa |
150W |
3階まで加圧できるハイパワー
3階建ての建物の高さは、平均で約10m~12m程になります。「給湯加圧ポンプ(品番:SHC-1511B2)」は、1分間に約18ℓの水を3階まで送り込むことが可能です。15mの高さでも10ℓ/minの水を送り込むことができますので、一般住宅であれば十分な能力を有していると言えます。
※必ず地域の給水圧を確認してください。
シールレスタイプなので漏れや腐食の心配がない
シールレスタイプのポンプは、動力を伝達するシャフトを永久磁石で回転させます。写真の通り、メカニカルシールポンプはシャフトとモーターが一直線で繋がっているので、軸のシール部から水漏れが起きます。対してシールレスポンプは、シャフトとポンプ室が分かれていて密閉状態なので水漏れの心配がありません。

https://www.iwakipumps.jp/blog/naruhodo/05/ IWAKI ホームページより引用
設置の際に必要な部材2選
断水時の貯湯タンクを守る「負圧作動弁付エアベント」が必須
災害などで断水した場合、もちろんお湯は出ません。ですが、給湯加圧ポンプが設置されている場合は、問題が発生します。ユーザーがお湯を出そうと給湯栓を開けると、ポンプが作動し貯湯タンクから無理やりお湯を引っ張ろうと働きます。貯湯タンクに給水がない状態で、お湯を引っ張られると、真空引きのようにタンクがへこんでしまいます。例えるなら、空の栄養補給ゼリーを吸い込むとペシャンコになるイメージです。それを防ぐ為に、「負圧作動弁付エアベント(品番:UV2077ZZ)」を取付けて空気を取り込み、タンク内の圧力を外と均一にする必要があります。
商品コード | 口径 | 許容圧力 | 使用温度範囲 |
UV2077ZZ | Rc3/4 | 0.5MPa | 0~100℃ |
ウォーターハンマー対策に「水撃低減器」をつける
ポンプに逆圧やウォーターハンマーが加わらないように、「水撃低減器(品番:U7311-2-13)」を接続してください。
まとめ
給湯圧が弱い場合は「給湯加圧ポンプ(品番:SHC-1511B2)」を設置することで、パワフルな給湯圧を送ることができます。「高圧タイプ」のエコキュートや電気温水器などの貯湯式給湯器を設置する住宅で、浴室が2階や3階にある場合は、「給湯加圧ポンプ」の設置をオススメします。
※この記事は2020年9月4日にはじめて公開しましたが、内容を校正・情報を更新して2025年6月20日に再度公開しました。

佐々木瞭

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