
【給湯器の保温工事】架橋ポリ管の90°曲げは保温チューブで簡単に仕上げる!
技術の差が出る保温チューブ 90°曲がりの仕上げ
給湯器の給水給湯配管で用いられることの多い保温チューブ。サイズバリエーションが豊富で柔軟性の高い材質を使った保温チューブは、加工性と施工性に優れています。
給湯配管用の耐熱保温チューブ
保温チューブの曲げ加工は難しい
一般的に保温チューブを曲げ加工する際には、「V字に切り込みを入れる」方法が採用されます。しかし、この手法は思いの外難しく、特に被覆付きの保温チューブを使用する場合、多くの場合にシワが寄ってしまい、仕上がりが美しくなりません。また、それを防ぐために「被覆なし」タイプを使用した場合でも、保温材の全面に絹目テープやキャンバステープなどの非粘着テープで劣化防止処理が必要になり、これも美しく仕上げるのは相当なスキルが必要になります。
これらの課題は、施工の質を左右し、時間と労力の両方を無駄にする可能性があります。しかし、「保温チューブ専用のエルボ」の使用により、誰でも簡単に、かつ迅速に、美しい90°や180°の曲がりを実現できるようになります。

保温チューブを曲げ加工する際には、カッターでV字に切り込みを入れる方法を用います
初めての現場でもベテランのような美しい仕上げが可能な「保温チューブ専用エルボ」
パイプガードやスチロールカバーなど、硬めの保温材にはおなじみの「エルボ」。一方で、「保温チューブ専用のエルボ」はそれらと比較すると市場の認知度はそれほど高くありません。しかし、この存在を知っていれば、難しい加工は一切必要ありません。半割れタイプの保温チューブ専用エルボを90°曲がりの配管部に被せ、接続部をビニルテープで密着させてから非粘着テープで仕上げるだけで、誰でもベテランのような美しい仕上げが可能です。
10mm厚の保温チューブに対応可能
保温チューブには様々な配管サイズや肉厚の設定があります。この「保温チューブ専用エルボ」は、基本的に10mm厚の保温チューブに対応します。過去には20mm厚の設定もありましたが、残念ながら現在はメーカー廃番となっております。保温厚みをそれ以上にしたい現場では、断熱粘着テープを用いて増し巻することもできますが、曲げ加工部にきれいに巻き付けるのは至難の業。よって、20mm厚の保温チューブを使って、カッターでV字に切り込みを入れる方法をお勧めいたします。
種類は「給水用」と「給湯用」の2つ
給湯配管用の耐熱裸エルボ(10mm厚)
給湯配管に使用する「耐熱裸エルボ」は、~120℃までの温度に対応します。なお、耐候性はありませんので、ご使用の際は必ず劣化防止処置を施してください。
品番 | 内径 | 適合管 | 適合保温チューブ |
PPL-1310 | 24mm | 鋼管10Aなど | LSHV-13P/ZPPE-1310 |
PPL-1610 | 29mm | 鋼管15Aなど | LSHV-16P/ZPPO-1610 |
PPL-2010 | 33mm | 鋼管20Aなど | LSHG-20P/ZPPO-20A10 |
PPL-2510 | 40mm | 鋼管25Aなど | LSHG-25P/ZPPO-25A10 |
給水配管用の保温エルボ(10mm厚)
給水配管に使用する「保温給水配管用の保温エルボ(10mm厚)エルボ」は、~70℃までの温度に対応します。被覆が付いておりテープ巻き不要に見えますが、給湯用と区別するためのものですのでこちらも必ずキャンバステープ等で劣化防止処置を施してください。
品番 | 内径 | 適合管 | 適合保温チューブ |
PEGL-1310 | 24mm | 鋼管10Aなど | LSV-13P/ZPO-1310 |
PEGL-1610 | 29mm | 鋼管15Aなど | LSV-16P/ZPO-1610 |
PEGL-2010 | 33mm | 鋼管20Aなど | LSV-20P/ZPO-20A10 |
PEGL-2510 | 40mm | 鋼管25Aなど | LSV-25P/ZPO-25A10 |
PEGL-1035 | 52mm | 鋼管32Aなど | ― |
PEGL-1040 | 57mm | 鋼管40Aなど | ― |
まとめ
屋外設置型の給湯器設置には必須の給水給湯配管の保温工事。保温チューブで90°曲げ部分を美しく仕上げるには、それ相応の経験とスキルが必要でした。しかし、「保温チューブ専用エルボ」を使えば、経験やスキルに乏しい方でも、カンタンかつ現場加工なしに、ベテラン並みの美しい仕上げが可能になります。ベストパーツオンラインでは、10mm厚の給水用・給湯用の2種類6サイズを1個から当日出荷しておりますので、ぜひご活用ください。
※この記事は2020年9月8日に初めて公開された内容ですが、2025年7月16日に最新の情報に校正して再度公開しました。

佐々木 克仁

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