
給湯器入替えの新常識!スペース確保と配管接続の悩みを解決する逆止弁付ボールバルブの選び方
給湯器の交換工事では、限られた配管スペースに悩まされることが少なくありません。特にエコキュートやハイブリッド給湯器などタンクを伴う機器では、スペース不足が大きな課題になります。そんなときに頼りになるのが 「逆止弁付ボールバルブ」です。
逆止弁付ボールバルブが便利な理由
給湯器交換では「既存の配管をどう生かすか」がポイントになります。配管を全部やり替えるのは現実的ではないため、既存配管を活かしつつ安全に施工できる部材が必要です。
逆止弁付ボールバルブはその名の通り逆流防止機能 が付いており、さらに異種配管同士を直接つなげる構造になっています。これ一つで、既存の配管システムに柔軟に対応し、給湯器交換作業の効率を大きく改善します。
既存配管の種類に応じた逆止弁付ボールバルブの選定方法
HIVP管に直接取り付けられる逆止弁付ボールバルブ
塩ビ管(HIVP)やライニング鋼管の現場では、給湯器の能力を上げようとするとスペースが足りないことがよくあります。このとき活躍するのが HIVP用逆止弁付ボールバルブ です。
従来の、「CB7-タイプ逆止弁付ボールバルブ+HTMWS-タイプの給水栓ソケット」を使う方法よりも省スペースで、作業もスピーディーです。結果として、漏水のリスクを最小限に抑えつつ、施工時間の短縮にも寄与することができます。
ストレートタイプ

「HIVP用逆止弁付ボールバルブ」は1個より当日出荷します。HIVPを直接接着できるから変換継手が不要です。
品番 | HIVP | Gねじ |
CB26-1313M-S | 13 | 1/2 |
CB26-1320M-S | 13 | 3/4 |
CB26-2013M-S | 20 | 1/2 |
CB26-2020M-S | 20 | 3/4 |
アングルタイプ

「HIVP用逆止弁付ボールバルブ」は1個から当日出荷します。HIVPを直接接着できるから変換継手が不要です。
品番 | HIVP | GねじA |
CBL26-1313MS | 13 | 1/2 |
CBL26-1320MS | 13 | 3/4 |
CBL26-2013MS | 20 | 1/2 |
CBL26-2020MS | 20 | 3/4 |
ライニング鋼管に直接取り付けられる逆止弁付ボールバルブ
給湯器接続口がG型外ネジになっているので、ステン巻フレキを使って高さを調整しながらつなぎます。
ライニング鋼管側は Rcネジ(コア入り) が使えるので、そのまま直接接続することが可能です。変換継手を使わずに施工できるので、工期短縮につながります。
「ライニング鋼管用逆止弁付ボールバルブ」は1個から当日出荷します。ライニング鋼管を直接接続できるから変換継手が不要です。
品番 | ライニング鋼管 | ネジ(Rc) |
CB5-13-S | 1/2 | 1/2 |
CB5-20-S | 3/4 | 3/4 |
樹脂管に直接取り付けられる逆止弁付ボールバルブ
樹脂管(架橋ポリエチレン管・ポリブテン管)を使った現場には、樹脂管用逆止弁付ボールバルブ が便利です。
- B側はフレキ管ナットなどGねじで接続
- A側はワンタッチ式のダブルロックジョイントで簡単接続
13Aサイズはポリブテン管や架橋ポリエチレン管、16A・20Aサイズは架橋ポリエチレン管専用です。さらに、Rcねじタイプや袋ナットのGめねじタイプも選択肢として用意されており、さまざまな配管条件に柔軟に対応することができます。
ストレートタイプ

樹脂管を直接つなげられるので、樹脂管用継手が不要です。
品番 | パイプA | GねじB |
CBW1-1313M-S | 13A | 1/2 |
CBW1-1320M-S | 13A | 3/4 |
CBW1A-1613MS | 16A | 1/2 |
CBW1A-1620MS | 16A | 3/4 |
CBW1A-2020MS | 20A | 3/4 |
アングルタイプ

フレキ管で壁取出し位置を調整し、架橋ポリエチレン管と直接つなぎます。
品番 | パイプA | GねじB |
CBWL1-1313MS | 13 | 1/2 |
CBWL1-1320MS | 13 | 3/4 |
CBWL1A1613MS | 20 | 1/2 |
CBWL1A1620MS | 20 | 3/4 |
まとめ
給湯器交換工事では「限られた配管スペース」と「既存配管の活用」が常につきまとう一般的な課題です。このような状況で役立つのが、『逆止弁付ボールバルブ』です。
- HIVP管には『HIVP用逆止弁付ボールバルブ』
- ライニング鋼管には『ライニング鋼管用逆止弁付ボールバルブ』
- 樹脂管には『樹脂管用逆止弁付ボールバルブ』
と配管ごとに専用タイプが用意されているので、現場に合わせて選ぶだけ。
これ一つで配管スペースを効果的に確保して省スペース化、接続箇所の数を減らして漏水リスク低減、施工時間短縮が実現でき、工事がグッと楽になります。
※この記事は2020年9月1日に初回公開しましたが、修正を重ね、2025年8月21日に再公開しました。

室橋尚哉

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