豪雪地帯のエコキュートを雪害から守る【防雪屋根】

豪雪地帯ではエコキュートを軒下に設置する設計が多く見られます。しかし、軒先が長くても内側に巻き込むようにして積み重なる硬いしまり雪の重さは250kg/㎡以上ともいわれ、落雪が室外機や貯湯タンクを変形や破損させる恐れがあります。本稿では、豪雪地帯のエコキュートを雪害から守る防雪屋根と防雪パネルをご紹介いたします。

※この記事は2021年12月15日に公開した記事ですが、修正を加え2022年11月16日に再度公開しました。

エコキュートを落雪と雪だまりから守る

寒冷地用エコキュートは、貯湯タンクの保温性能が非常に優れているため、極寒地でない限り屋外に設置できるのが魅力です。それでも落雪による破損や雪だまりによるショートサーキットといった雪害を想定し、貯湯タンク側にも防雪屋根や防雪パネルを組み合わせるといった雪害対策は必要です。

460Lまでの貯湯タンクを落雪から守る「EQ-TR-A」

積雪耐荷重300kg/㎡の防雪屋根が付いた貯湯タンク専用品

 

「貯湯タンク用防雪屋根(品番:EQ-TR-A)」は、1台から翌々日出荷します。

品番 貯湯タンク有効寸法 基準価格
EQ-TR-A W854xD854xH2230 ¥105,800

460Lまでのエコキュートの貯湯タンクや電気温水器を落雪による破損から守りたいなら、「貯湯タンク用防雪屋根(品番:EQ-TR-A)」を検討しましょう。積雪荷重300Kg/㎡まで耐えられるよう、天板の板厚1.4㎜、外側のフレームの板厚2.3㎜、そして筋交いのフレームの板厚1.6㎜を使っています。落雪を受けた場合、屋根の傾斜に沿って落とす設計になっているため、前方スペースを十分に確保してください。なお、無落雪屋根に発生しやすい雪庇の落雪には耐えられません。

図1:貯湯タンク防雪架台(品番:EQ-TR-A)の設置例

「貯湯タンク用防雪屋根(品番:EQ-TR-A)」と組み合わせて使う防雪パネル

「防雪パネル(品番:TR-AP3)」は1セットから翌々日出荷します。

品番 適合屋根 パネル数 基準価格
TR-AP3 EQ-TR-A 12 ¥70,150
TR-AP4 16 ¥84,525

「貯湯タンク用防雪屋根(品番:EQ-TR-A)」に防雪パネルを組み合わせれば、エコキュートの貯湯タンクを全方位で雪からガードすることができます。空気断熱の効果も期待できますので、屋内に設置しなければ全量湧き上げができない恐れがある地域では必須です。ラインナップは、正面と左右両側面の3面をカバーする「エコキュート貯湯タンク用防雪パネル(品番:TR-AP3)」と、背面も含む4面をカバーする「エコキュート貯湯タンク用防雪パネル(品番:TR-AP4)」の2種類をご用意しております。なお、配管用パネルは現場状況に応じて任意の場所に移動することができます。

図2:TR-AP3は、正面と左右両側面に各4枚防雪パネルを組み上げる12枚組。1セットから受注翌々日出荷です。

図3:TR-AP4は、正面、左右側面、そして背面に各4枚ずつ組み上げる16枚組。1セットから受注翌々日出荷です。

図4:「エコキュート貯湯タンク用防雪パネル(品番:TR-AP3)」の設置例。ヒートポンプ側は2段置架台に屋根を設置しています。

貯湯タンクとヒートポンプを落雪と雪だまりから守る「EQ-TRU-A」

積雪耐荷重300kg/㎡の防雪屋根が付いたヒートポンプ一体型防雪屋根

 

「ヒートポンプ一体型防雪屋根(品番:EQ-TRU-A)」は1台から翌々日出荷します。

品番 貯湯タンク有効寸法 基準価格
EQ-TRU-A W874xD854xH2230 ¥169,050

460Lまでのエコキュートの貯湯タンクと高置き設置したヒートポンプユニットを落雪による破損から守りたいなら「ヒートポンプ一体型防雪屋根(品番:EQ-TRU-A)」を検討しましょう。どぶ漬け仕様ということもあり高価な商品ですが、設置スペースが極小化できます。地域によっては下段にエアコンやヒートポンプ温水暖房機の室外機を設置することも可能です。なお、ヒートポンプと貯湯タンクは、左右どちらにでも設置することができます。

「ヒートポンプ一体型防雪屋根(品番:EQ-TRU-A)」と組み合わせて使う一体型防雪パネルセット

「防雪パネルセット(品番:TRU-AP3)」は1セットから翌々日出荷します。

品番 適合屋根 パネル数 基準価格
TRU-AP3 EQ-TRU-A 13 ¥78,200
TRU-AP4 18 ¥92,000

貯湯タンクとヒートポンプを雪だまりから守る防雪パネルセットです。特に、ヒートポンプが雪を吹込むとフィンに付着し湧き上げ性能を低下させるばかりか、最悪の場合は凍結に至ります。防雪パネルセットを設置することにより、こうした雪害によるショートサーキットや凍結からエコキュートを守ることができます。

ラインナップは、貯湯ユニットの正面と左右両側面の3面とヒートポンプの側面をカバーする「エコキュート一体型防雪パネル(品番:TRU-AP3)」と、貯湯槽の背面も含む4面とヒートポンプの側面と背面の2面をカバーする「エコキュート一体型防雪パネル(品番:TRU-AP4)」の2種類をご用意しております。なお、配管用パネルは現場状況に応じて任意の場所に移動することができます。

図5:貯湯タンクの正面と左右両側面に各4枚防雪パネルを組み上げる12枚と、ヒートポンプの側面用パネル1枚がセットになっています。

図6:貯湯タンクの正面、背面、そして左右両側面の計4面に各4枚ずつ防雪パネルを組み上げる16枚と、ヒートポンプの側面と背面用に各1枚ずつの2枚がセットになっています。

図7:EQ-TRU-A設置例 防雪屋根と合わせ、防雪パネル(品番:TRU-AP3)も設置しています。

必ず転倒防止金具を用いて躯体と固定

「転倒防止金具(品番:PE-TBK2)」は1セットから当日出荷します。

品番 有効寸法 材質 基準価格
PE-TBK2 400~670 溶融亜鉛メッキ ¥6,160

最後は、「貯湯タンク用防雪屋根(品番:EQ-TR-A)」「ヒートポンプ一体型防雪屋根(品番:EQ-TRU-A)」に必ず取り付けなければならない「転倒防止金具(品番:PE-TBK2)」です。落雪からエコキュートを守るこれらの商品は、天板の重量が重く地震発生時には転倒しやすい構造なので、転倒防止金具を用いて躯体に固定する必要があります。

まとめ

豪雪地帯のエコキュートを落雪による破損から守る防雪屋根には、貯湯タンクだけを保護する「貯湯タンク用防雪屋根(品番:EQ-TR-A)」と、貯湯タンクとヒートポンプをまとめて保護する「ヒートポンプ一体型防雪屋根(品番:EQ-TRU-A)」の2種類があります。さらに、雪だまりによるショートサーキットや凍結被害の恐れがある場合は、防雪パネルを組み合わせてください。貯湯タンク側の防雪パネルには正面と両側面の計3面を覆う仕様(品番末尾-AP3)と背面含む計4面を覆う仕様(品番末尾-AP4)の2種類あります。4面を覆う仕様であれば空気断熱の効果も得られます。ヒートポンプ側の防雪パネルも、側面だけを覆う仕様と側面と背面を覆う仕様の2種類あります。なお、本稿でご紹介いたしました防雪屋根と防雪パネルは翌々日の出荷ですのでご注意ください。

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佐々木瞭

佐々木瞭

1994年生まれ。2016年ベストパーツ株式会社入社。
2018年より営業部に所属し、分類は配線器具・設置固定を担当しています。
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