ブレーカ点検の写真

安全ブレーカと漏電ブレーカの違いって何?

スマートフォンやタブレットなどの電子機器の普及に伴い、電気の使用量も以前と比べて高くなってきております。最近はガス会社様も電気の営業に力を入れていると耳にします。電子機器を使用するにあたり、分電盤やブレーカは必ずついてくるものですが、ブレーカには様々な種類があり、違いがよくわからないとお問い合わせをいただきました。本稿は、安全ブレーカ漏電ブレーカに焦点を置いて説明していきたいと思います。

分電盤の中を見てみよう

まず、住宅に必ず設置してある分電盤の中を見てみましょう。主に3種類のブレーカで構成されています。

分電盤の内側の写真

図1 分電盤内には主に3種類のブレーカが設置されています。

サービスブレーカ(アンペアブレーカ)は、電源を供給する分電盤に一番初めに取り付けられるブレーカで、これを見れば契約アンペア数を確認することができます。上図の写真ですと50Aということがわかります。電気の使い過ぎで、契約のアンペア数を超えた場合に、住宅内に送られるすべての電気を遮断する役割を持っています。

安全ブレーカとは

安全ブレーカはサーキットブレーカ、配線用遮断器とも呼ばれています。呼び方の違いですので、すべて同じものを意味します。分電盤から各部屋へ続く回路ごとに取り付けられているもので、一番使用頻度の高いブレーカです。許容電流を超えた場合に、電源供給を遮断し配線や機器を守る役割を果たしています。

2つの安全ブレーカの写真

図2 形は違いますが両方とも100V/200Vの20A安全ブレーカです。

漏電ブレーカとは

漏電ブレーカは漏電遮断器とも呼ばれており、その名の通り漏電を検出した際に電源供給を遮断し、漏電による感電を防止します。万が一、漏電ブレーカが作動したとユーザーから指摘があったら、配線や絶縁体の劣化、分電盤内のホコリ等が原因として考えられますので、発火による火災を未然に防ぐ為にも速やかな対応を心がけるようにしてください。EV・PHEV充電回路には感度電流15mAの漏電ブレーカを専用回路として使用することが定められているように、漏電の恐れのある回路に対して安全ブレーカと似た使い方をすることもあります。

2つの漏電ブレーカの写真

図3 両方ともPanasonic社の漏電ブレーカです。

まとめ

分電盤に使用されている主な3種類のブレーカの中から安全ブレーカ漏電ブレーカについてご紹介しました。安全ブレーカと漏電ブレーカどちらも許容電流を超えた際には電気を遮断し配線や機器を守ります。安全ブレーカはユーザー自身であげられますが、特に漏電ブレーカが落ちた際には漏電が生じており火災等につながる恐れがありますので、迅速に対応するようにしてください。

※2020年4月8日に公開された記事を校正し直し、2024年4月16日に再度公開しました。

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寺島 佳希

寺島 佳希

業務部所属。皆様の施工のお役に立てるような部材をご紹介します。
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