
日本間にエアコン室内機を取付けたいなら、今こそ「タテ桟」の出番です!
ロングセラーには理由あり!意外と使える「タテ桟」
「タテ桟(品番:C-TSG)」は、廻り縁と鴨居を利用して室内機を取り付けることから、下地の有無にかかわらず任意の位置に室内機を設置することができます。例えば、天井裏や床下にエアコン室内機を設置する仕様の住宅に対して、壁際に限らず設置できるので「昔からある商品だけど意外と使えるね!」といわれます。
強度のある間柱や廻り縁に固定する
和風建築において、和室の壁を漆喰、珪藻土、プラスター、土壁、砂壁で仕上げている場合、壁の呼吸を最大限生かすためにエアコンの室内機を壁に押し付けることは避けたいものです。また、洋風建築であっても木造であれば、間柱や胴縁の位置が室内機のバックハンガー固定位置と合わない場合があります。「タテ桟(品番:C-TSG)」は、壁側に室内機のバックハンガーを固定できる間柱、胴縁、または裏補強のない現場にエアコン室内機を取付ける際に使用します。
品番 | 取付寸法(高さ) | 付属ビス |
C-TSG | 320~630mm | タッピンネジ(4×25)8本、(3.5×8)6本 |
現場に応じて様々な箇所に固定できる

取付イメージ
室内機の上下320mm~630mmの範囲で強度が保てる箇所に、付属のビスで「タテ桟」を固定してから、室内機のバックハンガーを固定するのでとてもカンタンに取り付けることができます。上図①のような取り付け方が一般的ですが、②のように吊り下げて固定することもできます。②の取り付け方は廻り縁に強度がないと行うことができませんが、「タテ桟」が下部にはみ出ないので美観も向上します。
桟固定部はビスが打ちやすいよう工夫されている

曲面がポイント!
「タテ桟」の上下のビス穴がある部分を桟固定部と言います。実はココがポイントで、廻り縁等の上方に固定しやすいよう緩やかな曲面を描いているのです。細かな部分まで施工のしやすさにこだわっている点は、エアコン室外機据付架台「クーラーキヤッチャー」で知られる日晴金属ならではです。
最近は、曲面になっているタテ桟の桟固定部が、上方にビス止めできる特徴を活かして、床下や天井裏に設置する室内機に使用される施工業者様もいらっしゃいます。ただし、タテ桟が室内機の上下にはみ出てしまうため、見える場所に設置する場合には塗装をかけてドレスアップすることをオススメします。
まとめ
エアコンの室内機が壁の強度不足などで固定できない時は、廻り縁や鴨居に「タテ桟(品番:C-TSG)」を使って固定することで解決を図りましょう。廻り縁に強度がある場合は吊り下げて固定することもできます。昔ながらの製品ながら、エアコン需要の高まる昨今、活躍すること請け合いです!
この記事は2020年5月18日に公開しましたが、情報を更新・修正して2025年7月1日に再度公開しました。

永井達也

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