
鉄のサビ止めや亜鉛メッキの補修は防錆性能と最高のコスパを誇るローバル
※この記事は2020年3月9日に公開しましたが、商品追加と一部文章を修正し2020年11月24日に再公開しました。
防食性能が抜群のローバルをオススメします。
「亜鉛メッキ」を扱いやすい1液タイプの塗料で実現した「ローバルシリーズ」。高温か常温かを問わず、古くなった亜鉛メッキのリフレッシュや補修はもちろん、メッキの代替や鉄のサビ止め塗装に至るまで、50年以上の永きにわたり様々な分野で使用されています。
ローバルは、溶融亜鉛メッキと同等のサビ止め効果が得られる「常温亜鉛めっき」です。
溶融亜鉛メッキとは、460℃以上の高温で溶かした亜鉛槽の中に鋼材を浸して、表面に亜鉛の被膜をつくる処理のことです。ベストパーツの販売商品では、塩害地用のエアコン設置架台、配管アングルのハヤウマ、レベル調整に使用するレベル調整スペーサー等の腐食対策が必要な部品に多く採用しています。しかし、溶融亜鉛メッキは、特定のメッキ工場でしか処理ができないため、メッキが古くなりサビが出てきたり、切断部や溶接部など部分的にサビ止めが必要になる場合も少なくありません。
そこでオススメしたいのが「ローバルシリーズ」です。高温で処理する従来の溶融亜鉛メッキに対し、常温で場所を問わずに施工できることから「常温亜鉛メッキ」と呼ばれています。乾燥塗膜中の亜鉛含有率を高めることで、溶融亜鉛メッキと同等の防錆力を発揮します。
亜鉛含有量96%の「ローバルスプレー缶(常温亜鉛メッキ)(品番:R-300)」
「ローバルスプレー缶(常温亜鉛メッキ)(品番:R-300)」は、常温亜鉛メッキローバルの強力なサビ止め塗装がカンタンにできるスプレータイプ (300ml)です。後述の塗装のポイントの通り2回塗りをしなければなりませんので塗面積は0.4㎡です。●RoHS指令適合品●ホルムアルデヒド自主管理商品 F☆☆☆☆●消防法 第4類 第1種石油類
品番 | 亜鉛含有量 | 色 | 耐熱温度(塗布乾燥後) | 容量 | 基準価格 |
R-300 | 96% | グレー | 170℃ | 300mℓ | ¥1,970 |
亜鉛含有量96%の「ローバル塗料缶(常温亜鉛メッキ) (品番:R-1000)」
「ローバル塗料缶(常温亜鉛メッキ)(品番:R-1000)」は、作業性の良いハケ塗り1液タイプ (1Kg)です。2液、3液タイプのような面倒な混合作業や可使時間の制限もありません。サビを落とした金属面に膜厚を確保できるようしっかり塗るだけで十分な効果を発揮します。後述の塗装のポイントに記載している通り2回塗りが必要なので塗面積は2㎡です。
●RoHS指令適合品●ホルムアルデヒド自主管理商品 F☆☆☆☆●消防法 第4類 第1種石油類
品番 | 亜鉛含有量 | 色 | 耐熱温度(塗布乾燥後) | 容量 | 基準価格 |
R-1000 | 96% | グレー | 170℃ | 1kg(400ml) | ¥3,920 |
亜鉛含有量96%の「エポローバル(品番:ER-1KG)」
「エポローバル(常温亜鉛メッキ)(品番:ER-1KG)」は、ローバルと比べ耐熱性と耐溶剤性を向上した常温亜鉛メッキです。エポ ローバルはローバルのさび止め能力はそのままに、他社塗料(弱溶剤形)による上塗りに対応した常温亜鉛メッキです。1液形特殊エポキシ樹脂を使用することで、ローバルに比べ耐熱性と耐溶剤性を向上しています。エポローバルを下塗りするだけで鋼材を強力にさび止めできるので、美観やデザインの観点から上塗りをして着色したい時にお使いください。
●RoHS指令適合品●ホルムアルデヒド自主管理商品 F☆☆☆☆●消防法 第4類 第1種石油類
品番 | 亜鉛含有量 | 色 | 耐熱温度(塗布乾燥後) | 容量 | 基準価格 |
ER-1KG | 96% | グレー | 300℃ | 1.0kg | ¥4,620 |
亜鉛含有量92%の「ローバルアルファー(RAタイプ)」
「ローバルアルファ(RAシリーズ)」は、強力なさび止め効果に加え特殊加工を施した亜鉛顔料で「防カビ」「抗菌」をプラスした常温亜鉛メッキ塗料です。亜鉛以外の顔料(アルミなど)を一切使用しないオール亜鉛にこだわり、強力なさび止め効果はもちろん、従来にはない溶融亜鉛メッキに近い美しい金属感のある仕上がりです。
●RoHS指令適合品●ホルムアルデヒド自主管理商品 F☆☆☆☆●消防法 第4類 第1種石油類
品番 | 亜鉛含有量 | 色 | 耐熱温度(塗布乾燥後) | 容量 | 基準価格 |
RA-420ML | 92% | メタリックシルバー | 170℃ | 420mℓ | ¥2,390 |
RA-0.7KG | 0.7kg | ¥3,970 |
亜鉛含有量83%の「ローバルシルバー(RSシリーズ)」
「ローバルシルバー(RSシリーズ)」は、アルミ顔料配合で落ち着きのあるシルバー色なので、亜鉛メッキの補修、ローバルの上塗りに最適です。特に、「ローバルスプレー缶(品番:R-300)」や「ローバル塗料缶(品番:R-1000)」を下塗りすると、さび止め効果の最大化が見込めます。鉄材のさび止め、広い面への塗装、腐食環境の厳しい所での使用にはローバルを下塗りしてからの使用をおすすめします。単品でご使用の際は十分に膜厚を確保してください。(乾燥膜厚80μm以上)
●RoHS指令適合品●ホルムアルデヒド自主管理商品 F☆☆☆☆●消防法 第4類 第1種石油類
品番 | 亜鉛含有量 | 色 | 耐熱温度(塗布乾燥後) | 容量 | 基準価格 |
RS-420ML | 83% | シルバー | 170℃ | 420mℓ | ¥2,250 |
RS-0.7KG | 0.7kg | ¥3,170 |
塗装のポイント
- 広い範囲の場合は、「サンダー」や「ディスクグラインダー」を使用し、狭い範囲の場合は「ワイヤーブラシ(品番:H-5)」やサンドペーパーを使用して、水分・油分・黒皮・サビ・古い塗膜を除去し、きれいな金属面を露出させます。
- 塗料が全体が均一になるよう十分に混ぜます。
- サビ止め能力は膜厚に比例しますので、あまり塗り伸ばさず2回塗りを必ず実施して下さい。たっぷり塗るためにも、腰が柔らかく塗料含みが良い「目地刷毛」や「ローラー」をお選びください。
環 境 温 度 | 5℃ | 10℃ | 20℃ | 30℃ | 40℃ |
塗装間隔 | 60分 | 40分 | 30分 | 10分 | 5分 |
※注意・・・サビの上から塗らない、旧塗膜の上から塗らない、塗料を塗る際にプライマーは塗らないでください。通常ハケ塗りでご使用の場合はシンナーで希釈する必要はありません。ただし、塗料缶をガン吹きする場合や使用中に塗料の粘度が上がった場合にのみシンナーを使用してください。なお、希釈は重量の5%までと制限されております。
亜鉛メッキの色変化について
ローバル製品の塗膜は時間の経過とともに色が変化していく特性があります。塗膜色の変化は塗膜中の亜鉛が酸化する事で鉄を守っている事の証です。時には色むらのような現象が発生しますが、通常は3~6カ月でほぼ均一となり、最終的にはメッキと同様の色調に落ち着くので補修箇所が目立たなくなります。
以上のことは、溶融亜鉛メッキ商品のすべてに言えることですので覚えていただけると嬉しいです。
保管と廃棄の方法
ローバル塗料缶の保管と廃棄
- 保管方法・・・特別なことはありません。
- 廃棄方法・・・中身を使い切った後、通気性の良い場所で十分に乾かし、金属ゴミとして各自治体の処理方法に従い廃棄してください。
- ※注意・・・どうしても使い切れない場合には新聞紙や布などに塗料を塗り伸ばし、乾燥させてから各自治体の処理方法に従い廃棄してください。乾燥した塗料は樹脂成分(プラスチック)に該当します。
ローバルスプレー缶の保管と廃棄
- 保管方法・・・使用後は逆さ吹きし、横向きに保管してください。横向きに保管することで、次回使用時に塗料を混ぜやすくなります。
- 廃棄方法・・・各自治体のスプレー缶廃棄方法に従い廃棄してください。
- ※注意・・・スプレーのガスを抜く際に塗料が飛び散る場合がございます。安全と周囲の状況に配慮しながら作業を行ってください。
まとめ
サビが出てきた鉄製部品の防錆処理でオススメしたいのが1液タイプの「ローバルシリーズ」です。使用するにあたって気を付ける事は、塗る前にサビをしっかり落とす、必ず1回塗って乾燥後にもう1回塗る2回塗りをすることです。これだけで、現場にいながら亜鉛メッキを施すことができる「ローバルシリーズ」は、最もカンタンで確実、そして実績も十分なプロ用の防食処理と言えます。

永井達也

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