液状シール剤の選定ポイントとオススメ3選

テーパーねじの接続に不可欠なシール剤。大きく分けて「シールテープ」と「液状シール剤」があります。本稿では液状シール剤、特に住宅の設備等に関わる建築配管継手用途にフォーカスして、選定のポイントと定番品からオススメ品までをご紹介します。

選定のポイントは”用途と作業性”

今や建築配管継手用シール剤の主役は液状シール剤です。一つの商品で様々な流体をシールできる商品もあり、利用シーンが広がっています。ただ、すべての用途に使えるわけではなく、分かりにくい側面もあります。まずは基本的な用途を確認し、次に作業性の良いものを選びます。

作業性の見極めポイントは「粘度(Pa・s)」です。数値が小さいと粘度が低く、大きくなれば粘度は高くなります。これは好みもあるため作業性に限って言えばどちらが良いとは言い切れませんが、製品によって粘度が大きな違いがあることを理解したうえで選定することが重要です。

給水給湯配管などの水道用途に特化した「ヘルメシール55」

ヘルメシール55は、乾性固着形のハケ塗タイプのシール剤です。保存期間は1年となっています。

ライニング鋼管などの水道用鋼管と継手類に用途を限定したのが「ヘルメシール55」。給水給湯配管のシールと防錆が一度に行えるのがメリットです。また、使用温度範囲が-30℃~95℃と広いため、電気温水器などの熱水にも対応しています。ライニング鋼管用防食シール剤としてユニットバスメーカーの工事説明書にも標準品として採用されていることからも、水道用途以外使わないという方にはコスパ含めてオススメの定番シール剤です。

品番 容量(g) 使用温度範囲 基準価格
HNO55 500 グレー -30~95℃ ¥1,520

日本水道協会「JWWA  K 161」規格品

ヘルメシール55は、日本水道協会「JWWA K161(水道用ライニング鋼管用液状シール剤)」規格品なのはもちろんの事、国土交通省機械設備工事共通仕様書及び公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)に適合しているため、集合物件や公共物件にも安心して使用できます。粘度は約4500mPa・sと低く、ハケ塗作業も容易に行うことができます。

性状 灰色液状
溶剤 あり
粘度(at25℃) 4500±500mPa・s
貯蔵期限 1年

現場での作業性を考慮した「ロックタイト5651」

ロックタイト5651は、嫌気性の無溶剤型シール剤です。給排水、空調、冷媒、灯油、不凍液などあらゆる用途に対応できることもメリットの1つです。

現場での作業性を考慮して開発されたのが「ロックタイト5651」です。他のシール剤と比較して価格は若干高めですが、それに相当する性能を有しています。

品番 容量(g) 使用温度範囲 基準価格
5651-250 250 -55~150℃ ¥5,750

嫌気性で施工も管理もラク

ロックタイト5651は、空気(酸素)から遮断されている場所(シール剤を塗布しねじ込みが完了したねじ部)だけ硬化する「嫌気性」のシール剤です。よって、はみ出し部が固まらず過剰に塗布した場合でも簡単に拭き取ることができるので美観を高められます。また、嫌気性なのでチューブの中でシール剤が固まることが無く、最後まで使い切ることができます。なお、有機溶剤を使用しない「無溶剤型」のシール剤ですので、溶剤の揮発によるシール剤の痩せも無いため、長期間に渡って優れたシール性能が維持でるのも魅力です。シール剤の使用頻度が高く、多種多様な用途に対応する必要のある方にはこの「5651」がオススメです。

性状 白色液状
溶剤 なし
粘度(at25℃) 100,000Pa・s
貯蔵期限 1年間

広い用途と優れた性能で人気の高い「F-3W」

「F-3W」も「5651」同様の無溶剤型となりますが、嫌気性ではありませんので保管には注意が必要です。

日本ヘルメチックの「F-3W」は、鋼管はもとより、ステンレス管や銅管、果ては塩ビ管まで、多種多様な配管材のシール剤として使用できることが特色です。また、用途もガソリン配管や特殊な薬品の配管以外は対応しているので、貯蔵期限以外は何も気にせず使用したいという方にとっては最適なシール剤です。

品番 容量(g) 使用温度範囲 基準価格
F-3W 100 -50~200℃ ¥3,000

公的機関の各種規格も取得済みで安心

容量100グラムと使い切りにちょうど良いサイズ

シール剤はどの製品も「貯蔵期間」というものがあります。その期間を超えるとメーカー側で性能の担保ができなくなるというものですが、この「F-3W」は容量が100gと、使用頻度がそれほど高くない方でも使い切りやすい容量になっています。

性状 白色液状
溶剤 なし
粘度(at25℃) 50,000Pa・s
貯蔵期限 9か月

まとめ

たくさんの種類が発売されている「液状シール剤」。まずは「用途」と「作業性」がチェックポイントとなります。用途が「給水給湯配管」のみであれば「ヘルメシール55」、使用頻度が高くより作業のしやすさを重視される方には「ロックタイト5651」、何も考えずに選びたい方には「F-3W」がオススメです。ぜひともそれぞれの使用状況や環境、用途に合ったシール剤を選定してみてください。

ベストパーツオンラインショップ

  • シェア
  • twitter
The following two tabs change content below.
佐々木 克仁

佐々木 克仁

2001年ベストパーツ株式会社(旧東北綜合器材株式会社)入社。2002年より営業職。分類は給水給湯を担当。1976年生まれ。
PAGE TOP
LINE it!
MAIN MENU SUB MENU