マンションの室内に溶け込む色とバリエーション。目立たせないなら「MDスリムダクト」

2025.09.22

室橋尚哉

マンションをリノベーションする際、避けて通れないのが下がり天井。エアコンなどの配管はできるだけ無駄なく最短で行いたいものですが、大梁・小梁や排気ダクトがあるため移動することができません。そこで下がり天井に添わせる配管類を目立たせないようにするために使いたいのが、因幡電工の屋内用ダクトカバー「MDスリムダクト」です。

1. 室内空間に馴染む色味とシャープなフォルム

室内空間に馴染む色味とシャープなフォルム

屋内用ダクトカバー「MDスリムダクト」は、マンションの室内空間に溶け込むデザインに加え、マンション特有の下がり天井の奥行や高さに合わせた継手が続々と追加ラインナップされているので、施工業者様にとって非常に便利な商品です。

「MDスリムダクト」の基本性能

マンションの壁紙に馴染むホワイト系カラー

スリムダクトMDシリーズの色はネオホワイト。赤味と黄味のバランスの良い柔らかい乳白色は、近年マンションに採用されている壁紙の多くに対して馴染み悪目立ちしません。

赤味も黄味も気にならないネオホワイト色だから目立たせない

品番	H(mm)	W(mm)	全長(m)
MD-751	65	75	2
MD-851	70	85	2

難燃性材料だからマンションでも安心

MDスリムダクトシリーズの使用温度範囲はー20℃～60℃と他社と変わりはありませんが、業界に先駆けて難燃性材料を採用しています。建築基準法では、通常の火災による加熱が始まってから5分間は、燃焼せず、防火上有害な変形・溶融・亀裂その他の損傷を生じず、避難上有害な煙またはガスを発生しないことが求められる防火性能試験に合格した材料と定義され、不燃材料、準不燃材料に次ぐ性能を有しています。

ゆとりを持った収容能力

気密断熱性能が高いマンションでは断熱ドレンホース（品番：DSH-14）が多く使われます。MDスリムダクトシリーズの収容能力は、目立たない程の外観にもかかわらず、断熱ドレンホースを使用してもゆとりを持った施工ができるよう設計されています。

品番	収納配管サイズ
品番	換気ホース	冷媒管(1系統)	断熱ドレンホース
MD-751	無し	PP-23、PP-23-10、PP-24-10	DSH-14
MD-851	あり(外径φ37以下)	PP-23、PP-23-10、PP-24-10
MD-851	無し	PP-23、PP-23-10、PP-24-10、PP-35-10

ビスが見えないから美観も損ねない

ビスで上下のパーツを固定する屋外用ダクトカバーに対して、屋内用のスリムダクトMDシリーズは表面にビスが見えないはめ込み式になっています。

例えば、屋外用のSDスリムコーナー平面90°（品番：SK-66）と、屋内用のMDスリムダクト平面90°（品番：MK-75）の施工後のイメージをご覧ください。屋内用のスリムダクトMDシリーズは設備というよりインテリアという感じです。

図1：SDスリムダクトとMDスリムダクトの外観比較

MD平面コーナー90°MK

「MD平面コーナー90°（品番：MK-○○）」は1個から当日出荷します。

品番	Ｌ
MK-75	114㎜
MK-85	124㎜

MDウォールコーナー（ウォールキャップ対応）MWM

「MDウォールコーナー（ウォールキャップ対応）（品番：MWM-○○）」は1個から当日出荷します。

品番	L	H	W
MWM-75-S	154㎜	68㎜	126㎜
MWM-75-L	177㎜	68㎜	146.5㎜
MWM-85	177㎜	73㎜	146.5㎜

さらに、どうしてもビス固定が必要になるMDウォールコーナー(ウォールキャップ対応)は、付属のビス用化粧キャップを使って目立たせないようにしています。

図2：ビス用化粧キャップ使用例

一番目に付く室内機とダクトカバーの隙間を隠す「端末カバー」

どうしてもエアコン設置位置が低くなってしまうマンションに必ず使いたいのが「端末カバー」。「MDスリムダクト」とエアコン室内機の接続箇所に使用します。従来は、室内機と屋内用ダクトカバーの間に隙間ができていましたが、「MD端末カバーMS」を使えば、ダクト切断部の凹凸をきれいに隠すことができます。

「MD端末カバー（品番：MS-○○）」は1個から当日出荷します。

品番	A	B	C
MS-75	24.5㎜	90㎜	74㎜
MS-85	24.5㎜	100㎜	79㎜

図3：端末カバーあり・なし比較

マンションに使える立面継手のバリエーション

下がり天井の奥行調整に使える「立面スライドコーナー」

「立面スライドコーナー」は、同シリーズの「立面インコーナー」と「立面アウトコーナー」の組み合わせでは対応できない下図のようなマンション特有の下がり天井の奥行調整に使用すると大変便利です。スライド式だから下がり天井毎に違ってくる奥行き寸法に対して現場合わせで使えます。

「MD立面スライドコーナー（品番：MCS-○○）」は1個から当日出荷します。

品番	スライド幅
MCS-75	75㎜～130㎜
MCS-85	80㎜～135㎜

図4：立面スライドコーナー使用例

高さが低い下がり天井に使える「立面アウトミニコーナー」

高さが低い下がり天井にエアコンの室内機を設置する場合に適しています。「平面コーナー90°」を「立面アウトミニコーナー」に差し込んで横引きに使えます。

「MD立面アウトミニコーナー（品番：MCOM-○○)」は1個から当日出荷します。

品番	L	W	H
MCOM-75	106	84.5	75.5
MCOM-85	111	95	80.5

図5：立面アウトミニコーナー使用例

まとめ

マンションにエアコンを設置する場合、下がり天井に添わせる配管類を目立たせないようにするために使いたいのが屋内用ダクトカバー「MDスリムダクト」です。マンションの室内空間に溶け込むデザインに加え、マンション特有の下がり天井の奥行や高さに合わせた継手が続々と追加ラインナップされているので、施工業者様にとって非常に便利な商品です。

※この記事は、2020年4月23日に公開しましたが、修正を行い2025年9月22日に再度公開しました。