
高温下でも剥がれない!『排気筒用アルミテープ』が長持ちする理由
燃焼ガスの高温にも耐えるアルミテープ
アルミニウムの融点は660℃と高く、ガスや石油給湯器の260℃程度の燃焼ガスには十分耐えられるはずなのに、何故剥がれたりするのでしょうか?
実は原因は、テープ自体の材質ではなく、テープの粘着剤にあります。今回は、排気筒専用に開発された、長期間安心して使用可能なアルミテープをご紹介します。
粘着剤も長寿命!「耐熱シリコン粘着アルミテープ」
先述の通り、排気筒に巻かれているアルミテープが焼けたり、剥がれ落ちている原因は粘着剤にあります。アルミ自体は融点が660℃と高温に耐えうる素材ですが、一般的なアルミテープは粘着剤に「アクリル系樹脂」を使用しています。アクリル系樹脂の耐熱温度は70~90℃程度しかなく、200℃以上になる燃焼ガスの高温では長時間の使用に耐えられないのです。
高温での連続使用に強いシリコーン系粘着剤を採用
そこで排気筒用に開発された商品が「耐熱シリコン粘着アルミテープ(商品コード:AT5020L)」です。シリコンとは、ガラスを構成するケイ素骨格にメチル基やベンゼン環などの有機性基を導入してできる樹脂で、ゴム状のものから硬い樹脂まで幅広いものが存在します。無色無臭で撥水性があるほか、耐油性、耐酸化性、耐熱性にも優れた不導体です。特に耐熱性については、なんと200℃を超える耐熱温度を持ち、条件によってはこれが400℃になるとも言われます。
商品コード | 幅 | 全長 |
AT5020L | 50mm | 50m |
まとめ
一般的なアルミテープは高性能で幅広い用途に使用されていますが、アクリル系樹脂の粘着剤を採用したアルミテープを排気筒の接続部に使用すると、粘着剤が劣化し気密性を長期間保てません。
一方、排気筒専用に開発された「耐熱シリコン粘着アルミテープ(商品コード:AT5020L)」は、粘着剤に耐熱シリコンを採用したことで、長期間気密性を保持することが可能となりました。
ただし、アルミテープ単独ではガス漏れ防止措置とはなりません。ガス漏れ防止には耐熱シール材を使用し、補助として「耐熱シリコン粘着アルミテープ」をご使用ください。
※この記事は2023年2月23日に公開された内容ですが、校正し直し2025年10月2日に再度公開しました。

鈴木 彩香

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